25話 ページ25
キッチンに向かうと
エプロンを付けた神ちゃんが野菜を
切ろうとしていた。
「神ちゃんっ」
神山「おー、2人起きたん？」
「うん、なにか手伝うよ」
大きな鍋が2つコンロの上に置かれていた
やっぱ8人分作るとなるとすごい量になるよね
神山「じゃあ…お肉がレンジの中にあるから
一口サイズに切ってくれん？」
「わかった！」
神山「俺は野菜を切るから…
まな板ここの開けた所にぶら下がっとるから
包丁はその隣。好きなの使ってええで」
神ちゃんが立っているすぐ隣を
膝でつついて、そう言う。
「了解〜」
レンジの中とその上にお肉が大量に
置いてあった。これは切るの大変そう。
手伝うって言って良かった
お肉に触れると、程よく解凍されているのを
確認して、シンクの方に戻って
神ちゃんに言われた所からまな板と包丁を
取り出す。
袖をめくろうと長い袖を必死に
折っていると神ちゃんがふと笑った
神山「それ、あっくんのやろ？笑
貸してん？俺が捲ったるから」
包丁を置いて、濡れた手はエプロンで拭き、
途中までまくった袖に手をつける
やっと手が見えて、手首まで折ると
肘の所まで一気に袖をめくり上げる
片方の手も同じようにしてくれる。
「ありがとう」
神山「今日は俺の貸したるからな」
「神ちゃんのも大きいじゃん」
神山「あっくんのよりはましやろ？」
「まぁ、そうだけど…笑」
プラスチックに掛かったビニールを破いて
お肉を取り出す。私の大好きな鶏肉。
「私鶏肉が1番好きなんだ〜」
神山「そうなんや
良かったー鶏肉にしとって」
皆お肉が好きなんだろうな
お肉の量が異常だ笑
今までで初めてだ、こんなにお肉切ったのは
神山「多いやろ？
今日は照史も居るから多くしとかな
足りひんって言い出すから」
やっぱり夜居ない事ってあるんだ
「今日は皆居るの？」
神山「おん、今日は多分皆居ると思うで」
その言葉に何処か嬉しさを感じて、
ラスト１個のプラスチックに手を触れる
神山「嬉しい？」
「…ちょっとだけ」
見透かされてしまったようで、
恥ずかしくなりそう言う
神ちゃんは、包丁を止めて私の名前を呼ぶ
神山「ちょっとこっち見て？」
優しくそう言われ、顔を向けると
おでこに唇が触れる
神山「…Aが可愛いから悪いんやで」
してきた本人が1番顔を赤くしていた
この人は天使通り越して女神かもしれない
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燐 - アイドルだけど夢主に惚れちゃって誘拐したって事でいんですか？ (2018年2月25日 13時) (
レス) id: 0efc3643a8 (このIDを非表示/違反報告)
きりの あきな(プロフ) - ひょなさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年2月23日 16時) (レス) id: e6509d9367 (このIDを非表示/違反報告)
ひょな(プロフ) - はじめまして！！濱ちゃんがかっこよすぎます！！応援してます！ (2018年2月23日 16時) (レス) id: d96fa57cf6 (このIDを非表示/違反報告)
きりの あきな(プロフ) - なーさん» ありがとうございます(*^^*)そう言って頂けて嬉しい限りです！頑張りますっ (2018年2月22日 22時) (レス) id: e6509d9367 (このIDを非表示/違反報告)
なー - はじめまして！とても面白くて一気読みしてしまいました！応援しています！ (2018年2月22日 21時) (レス) id: 7f3bb28f71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりの あきな | 作成日時：2018年2月19日 1時
