【JW】同居人はストーカーさん【橙】

3話 ページ3

いよいよ今日が
このスーパーの運営最後の日。
その為か今日はお客さんが多い。


…最終日だと言うのに、
私はまだ新しいバイト先をみつけれずにいた。

気を使ってくれていた店長は
何度か「新しいバイト先は決まった？」と
聞かれたが、心配かけたくなくて
如何にも見つかった素振りを見せている。


「はぁ…」


店長に挨拶をしているお母様方を遠目に見て
私と同じく長年働いているパートさん達と
固まって駄弁。


どうやら皆は元々掛け持ちをしていたようで
次のバイト先は心配ない様子。


勿論、誤って店長に情報が行ったら困るので
パートさん達にも何も言ってない。


本当にどうしよう。



不安になっていても、運営時間は終わって、
ちょっとした飲み会に行って
しんみりしてしまった最後のお別れも
パートさんの豪快なギャグのお影で明るくなり
スッキリした気持ちで、飲み会は幕を閉じた。


お酒は強いほうなので
そんなに酔っては居ないものの
アルコールが入ってる事には変わりないので
いつもより注意して夜道を歩く


…そして今日もやって来た、私と別の足音。


帰り道違うのに、なんで分かったんだろ。
それに、もうすぐ私の家に着くんだけどな。


ちょっと、緊張が走った時だった


白いハンカチが、後ろから口に回ってきた。

ふわ···と変な匂いがして、
やばいと思った時にはもう体の中に
取り込まれていて、意識がぼんやりとしてくる


「なん…で…っ」


意識が途切れる前に聞こえたのは、
ごめんなさい、というか細い声だった。



ーー

次回、WESTちゃん登場でございますっ

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