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藤井side
藤「はぁ…何で俺やねん…」
真っ暗闇の廊下を懐中電灯で照らしながら、ゆっくりと目的地へ向かう。
はぁ…こんなキャラちゃうけど、ホンマに怖いわ…
階段を降りて更に奥へと進んで行く。
もう少しで倉庫に着くかな…
そんな時やった。
＜ｺﾞﾝｯ…ｺﾞﾝｯ…
藤「…ｯｯ!!…えっ、何？何の音…？」
どこからともなく聞こえてくる、謎のノック音。
それは前に進む度に、どんどんと大きくなっていく。
藤「…待って待って待って、嘘やろ？ここやん…」
何とか到着したんやけど、さっきから聞こえるノック音はここの倉庫から出ている音やった。
藤「…無理やって…こんなん開けられへんやん…」
ドアに手を掛けながら、開けるのを躊躇していたら１枚のメモ用紙を発見した。
【 伍ノ不思議 】
夜の旧校舎で、扉を叩く音が聞こえるんだって。
「…出して！ここから出して…！」
生徒たちのいじめで倉庫の中に閉じ込められたまま
亡くなってしまった元水泳部の男子生徒の霊が、
今もここから出られずに助けを求めて叫んでいるらしい。
一度その音を聞いてしまったら扉を開けて魂を開放して
あげるまで、決して逃げられないんだって。
もし逃げてしまったら…………
藤「…まさに今やんか…」
＜ｺﾞﾝｯ……だ…し…て………
藤「…待って。今、声聞こえたで…」
でも聞いてしもうた以上、開けるしかないんよな…
開けるだけでええねん…開けるだけで…
藤「ふぅー…よしっ…」
覚悟を決めて、鍵を挿し込んだ。
＜ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ………
藤「…何も無いやん…」
意を決して扉を開けたが、中はもぬけの殻。
だが…
藤「…うわｯｯ！何やこれ…！」
床や壁が一面びっしょりと濡れていた。
確か、ここに閉じ込められとったんは元水泳部の生徒………
…嫌や、考えるだけでゾッとする。
藤「……あっ、鍵やん！」
隅の方に転がっていた “ プールの鍵 ” を発見。
急いでその鍵を拾って、皆のいる教室へと戻った。
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白雪姫(プロフ) - 音羽さん» お読み頂き、ありがとうございます。初めて小説を書いてみてもし面白くなかったらどうしようと少し不安だったのですが、そのお言葉で自信を持つことが出来ました…！とても嬉しいです(;_;)また新しい作品を作った際にはぜひまたお読みください！ (2020年4月1日 22時) (
レス) id: 7d2b5c7018 (このIDを非表示/違反報告)
音羽 - この小説めっちゃ好きです！最後ので鳥肌立ちました！もう一回読み直して見てビックリしました！本当に怖かったです！伏線もちゃんとなっていて、本当に素晴らしかったです！ (2020年4月1日 21時) (レス) id: ee26aa0291 (このIDを非表示/違反報告)
白雪姫(プロフ) - 庭の猫さん» ありがとうございます！そのお言葉が大変励みになります(_ _;) (2020年4月1日 18時) (レス) id: 7d2b5c7018 (このIDを非表示/違反報告)
庭の猫 - 白雪姫さん» 作品が出来たら読みに行きます!これからも頑張ってください! (2020年4月1日 17時) (レス) id: cb3f28ed56 (このIDを非表示/違反報告)
白雪姫(プロフ) - 庭の猫さん» お読み頂きまして、誠にありがとうございます^^何とか怖いお話に出来たみたいで良かったです。わざわざ感想までありがとうございました！また新しい作品を作成致しましたら、ぜひそちらの方もよろしくお願い致します^^ (2020年4月1日 14時) (レス) id: 7d2b5c7018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結愛 | 作成日時：2020年3月29日 18時
