2人の距離(赤) (ページ40)

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あぁ、もう最悪だ

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車の中で一人ずっとそう思う

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小「おっきたきた」

あ「ごめんね、待たせて」

小「ん、全然ええよー」

あ「どうしたの？いきなり」

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私がそう聞くと

突然涙ぐむ小瀧

え！？ど、どうした！？

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あ「え、どうした！？」

小「ゔっ…ごめん…ただ元気もらおうと思っただけやのにっ…」

あ「え、ちょ、どうしたの？」

小「仕事でっ…うまくいかへんくって」

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なんか女の子みたいに泣く小瀧をみて

少し笑いそうになる

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小「えっえ、なんで笑てるん！？」

あ「や、ごめん(笑)」

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なんか私のが元気をもらったみたい

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小「俺さあ、演技下手やよなあ…？」

あ「んー？まあ、上手くはないんじゃない？笑」

小「ええ！ひどなぁい！？」

あ「お世辞言った方が良かったの？笑」

小「んん…わからへん笑」

あ「まあ下手でもいいんじゃない、」

小「え、ええん？」

あ「私だってまだまだ下手だもん。上手い人の2割は才能で後の人は経験と努力だと思うよ、私」

小「もうAは2割の人やから～」

あ「経験と努力ですぅ～笑」

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小「はあ～よかった！」

あ「なにが？」

小「会えて！」

この人は、

よくも恥ずかしみもなくこんな事が言えるなあ、

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小「なんか…あったん？今日」

あ「え？」

小「いや、今日来た時目死んどったから」

あ「ううん、大丈夫」

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本当不安しかない

どうしたらいいかわからない

でもこんな悩み小瀧にするべきではない

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小「シゲ…が原因？」

あ「……いや、ちがうよ」

小「はあ～分かりやすいな～ほんま！」

あ「ちがうって…笑」

小「わかってますよ！俺は！…ごめんな、悩ませて」

あ「…なんで小瀧が謝るの」

小「返事、ずーーーーーっと待つから笑」

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なんで私なんだろう

こんなにいい人なのに

こんなにいい人を傷つけてる私が情けない

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