2人の距離(赤) (ページ29)

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え？何のキス？何でキス？？

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それが車から家までの私の脳内でぐるぐる回る

あの小瀧が私のこと好き、ってことは…

ないよね？

あるのか？？

これは誰に聞いたらわかる？

しげ？

…いや、それはないか

あ、そういえば

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私はLINEをひらいて

【新しい友達】

の欄を開く

［神山智洋］

それを見つけ連絡をしよう、と決めた

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【今日はお疲れ様です。ちょっとお話よろしいですか？】

そう送るとすぐに既読がつく

と思ったらすぐに着信音なって

とっさに出る

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神『こんばんは！』

あ「あ、こんばんは！すいません疲れてるのに…」

神『いや、ええよええよ～！どないした？』

あ「あのっ、すごい変な質問なんですけど」

神『おお、ええで？笑』

あ「小瀧って…好きな人とかいますかね」

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私がそう聞くと

電話越しの神山さんの声が止まる

やっぱ質問変だよね、、

聞き方的に私が小瀧のこと好きみたいに聞こえるかもしれない…

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神「ごめん、楽屋やったからちょっと場所移動した！」

あ「あ、いえ大丈夫です」

神「のんちゃんの好きな人…気になる？」

あ「気になるっていうか…」

神「なんか言われたんや、のんちゃんに」

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まあ言われたっていうか

されたんだけど

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一応プライベートでファーストキスなんだけど

この歳で

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神「ごめん、俺らあんまそういう話しせんからわからんのやけど…」

あ「あ！そうですよね…」

神「でも、どっちの意味でかは分からんけど好いとると思うよ、Aちゃんのこと」

あ「あっそう…なんですか」

神「ごめんな、力になれへんくって」

あ「いえ！ありがとうございました！」

神「また、なんかあったら話聞かせて」

あ「ありがとうございます笑」

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結局謎は解けないまま

神山さんの優しさに触れて

その日は寝ることになった

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