2人の距離(赤) (ページ11)

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小瀧side

始まった撮影

どうやら3ヶ月程度で終わるらしい

あ「お願いしまーす」

Aさんが入ってきた瞬間

あ～現場に花が咲くってこういうことかぁって思った

こんな子同級生におったら絶対離さへんのになぁ

小「はーじめましてっ！」

あ「はじめまし…て」

俺の顔を見るなり少し怯えたような顔をした

あぁこの人もシゲのこと

少しはまだ頭の中にあるんやな

小「ジャニーズWESTの小瀧ですぅ」

あ「あ、知ってますよ笑」

「じゃあ撮影はいりまーす」

今回のAさんの役は夫の復讐に燃える役みたいで

さっきとの雰囲気とは一変する

さすが人気女優…顔だけやないんやなぁ…

小「あの！」

あ「はい？」

小「しげの…幼馴染なんすよね？」

あ「……はい」

一瞬にして曇る

でも小瀧、踏み込んじゃいますよ～

小「しげと、会ってます？」

あ「…小瀧くん、意地悪だね笑」

いきなりズバって言われたからびっくり

そや、

この人も関西人やんなぁ

凛とした表情に少しドキッとする

あ「しげとは、会ってないよ、全然」

小「そうなんや～」

笑ってんのに何だか寂しそうな感じ

まだ好きなんかな、

でも10年くらい前やろ？

その間に男だってできてたやろ

小「Aさん、メアド教えてよ！」

あ「えぇ～やだ～」

小「えぇ！なんでっすか！」

あ「うそうそ笑いいよ笑」

普段はめんどくさいからあんま聞かないんやけど

好奇心からか、

別れる際に自然と聞いてた

とりあえずLINE送ろ、

小【やっほー！撮影頑張ろうな】

あ【おいおい、まだタメ口許してないぞ】

あ【まあ小瀧だけ特別に許す】

小【やった！笑】

あ【明日朝早いよ～起きれるの？】

小【マネージャーに起こしてもらう～】

LINE返すのもいつもは面倒なんやけど

この人のはまぁいっかなぁなんて

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きっとこの時から

俺はこの人に惹かれて行った

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