37: ページ37
情けないけれど
その日、どんな風にイベントを終えたのか...
覚えていなくて。
これこそがご褒美！なこの打ち上げも、大好きなビールも
なんにも嬉しくなくて。
さっき見た、あのワンシーンだけが
頭の片隅で何度も何度もリピートされる
遠くからは、
「明日うちの視察来はるんですよね♪」
っていう嬉しそうな女の子の声。
見なくてもわかる、そこに広がる風景
「どしたん？1人葬式みたいやん」
いつの間にか私の横で、そう言って笑う里奈
「お疲れやったね、ほんまに楽しかったー！」
その言葉にも上手く反応出来ず。
それに...私の肩を、ぽん、と叩く里奈の手がキレイで。
「里奈はいいな、忙しいのにいつもキレイで...」
まるで、嫌味のような...口をついて出る言葉
「どしたん？？急に変な事言うて。
それに、Aの言うキレイって何なん？」
不思議そうに、そう聞かれて
「なんかさ、きちんとしてると言うか...女の子らしいというか...」
自分でも、よく分からないまま答える
「髪型決まってたら、メイクが崩れてなければ、ネイルがキレイなら...
Aの言うキレイって事？」
「うん...」
「じゃあさ、おーちゃんが、ちょっとだらしないってか、決まってないとこあったらイヤなん？」
全てを見透かすように、そう言う
「だって！男の人は違うでしょ？」
「違うことないよ。全部が意味もなくグダグダなら嫌やけどな、見た目だけで中身カスカスなんかよりよっぽどいいし」
「そうやけど...」
わかっているけど、わからない...わかりたくない
うつむくと、ただただ、目に入るのは現実で。
気にかけてあげられなかった、私の身体。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 909人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みるく(プロフ) - このお話しに出会えて感謝しか無いです。有難うございます(^^)ここの二人がとても好きです。私は特に〜side O〜の彼の心のウチが零れるのをにんまりしながら読み返すのが目下の楽しみです(*´ω｀*) (2019年10月25日 22時) (
レス) id: 42d0a8a969 (このIDを非表示/違反報告)
MM(プロフ) - ゆきさん» いつもありがとうございます！何度も･･･なんて嬉しすぎます！またこれからもお付き合いよろしくお願いします！ (2019年10月8日 15時) (レス) id: e8d01394d8 (このIDを非表示/違反報告)
MM(プロフ) - ステラさん» いつもありがとうございます！1週間、ほんとあっという間でした！またがんばりますのでよろしくお願いいたします！ (2019年10月8日 15時) (レス) id: e8d01394d8 (このIDを非表示/違反報告)
MM(プロフ) - さゆさん» いつもありがとうございます！そうなんです！あっという間過ぎてかなしいです・・・笑 これからもどうぞよろしくお願いいたします！ (2019年10月8日 15時) (レス) id: e8d01394d8 (このIDを非表示/違反報告)
MM(プロフ) - あっちゃんさん» いつもありがとうございます！お待ち頂けてとてもとても感謝です！これからもどうぞよろしくお願いいたします！ (2019年10月8日 15時) (レス) id: e8d01394d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：MM
| 作成日時：2019年1月28日 23時
