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『恭平やっぱりあかんから今日はもう帰すわ』
しゅんの寝顔ぼーっと眺めていたら、正門からそんなメッセージが入って、迎え行くから悪いけど少し待っとってって返信をした。
「しゅん、ごめんな？今日はもう帰るな？また明日仕事終わったら来るから」
丈くんには夜勤明けで疲れとるんやから無理せん程度にって言われとるけど、来ないなんて選択肢はあらへんよ。
優しく頭を撫でて病室をでる。
車に乗り込んで急いでエンジンかけて、向かうのは正門のカフェ。
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「いらっしゃいま… あぁ、裏居るよ」
カランコロンとドアについたベルが鳴って、料理を運んでいた正門と目が合った。
恭平ひとり抜けたせいか店はてんやわんやしとったから、ごめんと軽く会釈だけして恭平が居るという裏に向かう。
また今度何かお詫びせんとな。
「恭平」
机に突っ伏しとった恭平に声をかけたらゆっくり顔をあげた。
顔赤いな。熱出てきてもうた？
「ちょっとごめんな」
そっと前髪をよけて額に手をやるとそこそこ熱い。
「えほっ、、」
時折咳き込んで顔歪めて苦しそうやし、このまま病院行った方がええか。
恭平には悪いけど自力で着替えて貰って、肩を支えながら店を出る。
「あ、ちょ、待ってください！」
助手席に恭平を乗せたところで慌てて走ってきた大晴に引き止められた。
なんやかんや俺がこのカフェ来る率1番高いからみんな顔見知りやし、大晴に関してはかなり仲良くなったんよね。
「これ、恭平に頼まれてたやつ。渡しそびれてて」
「何？」
渡されたのは封筒。
「新作のスニーカー、あんまり手に入らへんやつなんすけど、俺知り合いに顔きくやつおって頼まれてたんすよ。予約出来たんでそれ控えです。誕生日プレゼントにどうしてもこれが渡したいって…」
そうや… 双子の誕生日、夏やった。
そんなことさえ忘れとった。
なんなら兄弟半数以上夏生まれやんな。
夏に出る新作めっちゃかっこええ！！みて！！って家族みんなに楽しそうにスマホの画面見せていた数ヶ月前の謙杜を思い出した。
結局人気すぎて予約出来んくて不貞腐れてたのも。
「ありがとうな」
「いえ！じゃ、俺戻るんで！お大事に！」
受け取った封筒を恭平のカバンに入れてやって、俺は車を走らせた。
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ゆは(プロフ) - rena0120junさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです（ ; ; ）これからもよろしくお願いいたします！ (2021年9月30日 0時) (
レス) id: b52a2bae21 (このIDを非表示/違反報告)
rena0120jun(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいてます。ありがとうございます！大好きです。大変だとは思いますが、頑張ってください^_^ (2021年9月28日 2時) (レス) id: a9acc2cee9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆは(プロフ) - ゆっりさん» 沢山読んでくださって嬉しいです！見つけて下さってありがとうございます。終わる終わると言いながらズルズル書いておりますが、最後まで宜しくお願いいたします（ ; ; ） (2021年9月10日 22時) (レス) id: b52a2bae21 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっり - 何回もこの作品読み直しています！本当に大好きです！もう少しでお話が終わってしまうのかと思うと悲しいです…これからも頑張ってください！ (2021年9月10日 5時) (レス) id: 39aafb1e8d (このIDを非表示/違反報告)
ゆは(プロフ) - 芽衣さん» 長い間ありがとうございます（ ; ; ）そういうお言葉めちゃくちゃ嬉しいです！ゆっくりですが最後までお付き合いお願いいたします！ (2021年9月9日 7時) (レス) id: b52a2bae21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆは | 作成日時：2021年9月1日 0時
