助け合って、寄り添って。4

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恭平side





ふっと意識が浮上して目を開く。




「恭平？目ぇ覚めた？苦しない？先生呼ぼか？」



視線を動かすと和也くんと目があう。



そんな一気に言われても答えられんって。





鼻にチューブが通って酸素が送り込まれる感覚。



なんか久々。




和也くんがナースコールを押したらすぐに先生は来てくれて、来るの1日早かったな〜なんて呑気に言われた。



2、3日様子見で入院になるらしい。




進路のこと丈くんと話してたはずなのに、なんでこんなことになってんねん。



また、話をするタイミングを逃した。



また、迷惑をかけた。




バイト中もなんとなく呼吸が詰まる感じがしとって、正門くんにも大晴くんにも何度も大丈夫かと聞かれた。




優しさなのはわかっとる。




ただ、その優しさが少し辛かった。




結果的にぶっ倒れてここにおるんやから大丈夫じゃなかったわけやけど。





「ちょっと苦しいやろ。酸素少しあげとこか」



黙っていても数値にはでてまうから調子悪いのはあっさりバレる。




なんでこう上手く俺の身体は機能してくれへんのやろか。





「…なんで言わんかったん？」




先生が出て行って和也くんと2人きりの病室。



先に口を開いたのは和也くんやった。




「最近調子悪かったんやって？さっき先生に聞いたで」



「へーき、やったし…」



「平気とちゃうやろ。丈くん怒っとったで？」




丈くんは入院になるって聞いて服やらなんやら必要なものを一度取りに帰ってくれたらしい。




またや、


またひとつ、俺のせいで余計な手間をかけさせた。





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