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『今すぐ会いにいかねば準備を!!』
勢いよく立ち上がる、Aを星蘭が止めた
「駄目です姫様」
『離して星蘭!!』
「いま姫様が会いにいけば悟様は更に追い詰められる
悟様との婚姻が秘匿になったのは互いを守るためなんですよ!!」
『悟ちゃん…グスッ!!』
「なによりこれは当主である姫様の兄上様と父君、悟様のお父様と決めたこと
せめて事態が解決するまでは会ってはならぬと」
『分かったわ…
でも手紙だけは許してちょうだい…
あと時々、棗も呼んで棗の力を借りたいから…』
星蘭は頭を下げ頷いた
『ごめん…ごめんなさいね悟ちゃん…グスッ…!!
でも絶対!!会いに行くわ…大好きよ悟ちゃん…』
五条は膝を抱えて泣きじゃくるAに胸が張り裂けそうになった
水人形は動きまくり何もないまま10年がたち
『星蘭…今日は…』
星蘭は静かに首をふった
『そう…悟ちゃんは手紙ばっかりで
傍にいれない私に愛想がつきたのね…』
手紙でやりとりをしていたが、そのやりとりも徐々に減っていき遂には手紙を送っても来なくなった
『今日は悟ちゃんの誕生日ね
プレゼントは渡せないけど仕方ないわね
HAPPYBIRTHDAY悟ちゃん
一段とカッコよく大人になってるんでしょうね』
Aは静かに悟の写真を眺めた
水人形はまた動き出した
「姫様、悟様の同級生であった夏油様が東京の高専に現れ宣戦布告したようです
12月24日、百鬼夜行を行うと…」
『!?そう…悟ちゃん…
当日は棗と歌を呼んでちょうだい
なにも助けることできないかもしれないけど、せめて見守りたいの』
「A様…」
水人形は次の場面を写した
『いよいよね…』
Aは静かに祈っていた
すると開戦の合図なのか、たくさんの呪霊と数人の呪詛師が現れ戦い始めた
『これは命がいくつあっても危ないわね
歌、転送の準備を』
「準備できてます
いつでも大丈夫ですよ」
『"水神散弾槍(ヴァイネル・アルサーロス)"』
Aが放った技が転送され水の槍が呪霊達にあたり消滅した
「「「「!?」」」」
悟「あの水の槍!?」
また水人形は次の場面を写した
夏油様を悟ちゃんが裁いたことで決着はついた
『傍にいれなくてごめんなさい…私はいつもそうだわ…
今日はクリスマスだね悟ちゃん…メリークリスマス』
Aは悟の写真を見つめプレゼントをタンスに閉まった
「姫様、当主様がお呼びです」
当主様のとこに向かった
『お呼びでしょうか兄様』
我が一族の血を引くものは当主の仕事を学ばなければならない
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作者名:卯月 | 作成日時:2022年7月3日 2時