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無意識に固くしまっていた手に五条さんが触れた
悟「撮影が終わって、ありがとうって言う君の顔をみて思い出したよ
手売りで渡したチケット…俺達の最初の舞台に来ていた子だって」
『!?』
あの時の舞台、人数的に少なくて…
でも、みんな笑ってくれたけど君は涙を溢しながら笑ってくれた
悟「仕事に対する考え方も一生懸命なとこも尊敬できて、俺をファンの子を思う気持ちに完全に落っこちて惚れたんだ」
Aは五条の気持ちに涙を溢した
悟「勢いで家に連れ込んじゃって意識失うまで抱いちゃったけど、起きたら君に気持ち伝えるつもりだったんだ」
でも…君はいなくて
ご飯も食べて手紙もみたけど…辛くて…
悟「仕事にも集中できなくて、捨てようにも捨てれなかった君からの手紙を気づいたら見ていた」
心も限界で擦りきれそうなった時、傑にビンタされ思わず君のこと話して…傑に言われたよ…
悟「落ち込む暇があったら行動しなよ
君は欲しい物は絶対、手に入れる人間だろって
今の君は傷つくのを恐れて逃げてるだけだ
いま君が欲しい物はなんだって言われたんだ」
胸に刺さったよ
悟「俺がいま欲しい物はAと君の本当の気持ちだよ
だから君を探して会いにきた」
『五条さん…』
傑の賭けにのって傑のスマホで検索したらヒットしたよ
悟「傑は手紙を読むかぎり、手紙を見る限り彼女は明らか悟が好きだよって言ってた…
同時に彼女の気持ちは彼女にしか分からないって
だから教えて君の気持ち、A」
教えて君の気持ち…A…
(五条さん…悲しげな不安そうな顔…本気なんだ…)
『私は…っ私は夢でも五条さんの遊びでもいいって思ったの…プロモの中だけでも…グスッ
抱かれてる時だけでも五条さんを独占できるならいいって…』
でも、虚しかった
『五条さんが起きる前に出ていったのは遊びだって言われるのが怖かったから…っ…グスッ
私は仕事を口実に自分が傷つくのが怖くて逃げたの…っ!!』
悟「目、擦ったら赤くなるからダメだよ」
彼女の目から溢れる涙を手で拭いたが彼女に手を掴まれた
『好きだから…
五条さんのこと好きになってしまったから…!!』
悟「うん嬉しい
A…俺と付き合って」
頷き五条に抱きついた
『よろしくお願いします五条さん』
悟「五条さんはやだ
あの日みたいに悟って呼んで」
気のせいか五条さんは頬を膨らませていた
『悟…さん』
悟「惜しい!!」
『悟…』
悟「うんA」
五条さん…悟は心底嬉しそうに微笑んだ
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作者名:卯月 | 作成日時:2022年7月3日 2時