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「でもこれ以上、このシーンに時間かけるわけには…」
スタッフは躊躇した
『スタッフさん、恋人同士で歌ってる五条さんと見つめ合うっていう設定でしたよね?』
「えっえぇ…」
『私、大事なこと忘れてました
医者の資格とって医者になったのに、いろいろあって男運のなさもあり、なりたくてなった仕事を辞めようとしてた時に五条さん達の笑いに出会い助けてもらって、医者を続けてこれた…』
いきなり話し出したAにスタッフは戸惑った
『でも患者の中には目が見えなかったり耳が聞こえなかったり、余命幾ばくもない人がいる
私はそんな命を少しでも長く生かす為に医者になって広いあげてきた』
「「…」」
『普通に仕事して好きだから笑いやライブにいって…
そんな普通に過ごせることが、どれくらい有り難いことか忘れてました…』
まぁ五条さんとプロモ撮ってるこの状況は普通じゃないけどと言うAを見つめた
悟「A…」
『これ以上、時間を無駄にしない為にちゃんとします
迷惑かけてスミマセン!!』
悟「じゃあ、始めよっか」
五条さんの合図で現場が動き始めた
『あの見つめ合いますが私の顔は出さないで後ろ姿だけにしてください…;』
悟「なんで?」
『思ったんです
強運でプロモ当たって驚いたと同時に横のファンの人は舌打ちしていて…』
それくらいファンのみんなは五条さんが好きなんだって…
「「「…」」」
『大好きな人が他の女の子と見つめ合うだけだとしてもイチャついてるのは仕事だから仕方ないとはいえ複雑だと思うんです
相手がファンなら尚更そうだと思います…』
でも顔を映さなければアレが自分だったら想像できるから…
「「「…」」」
『いわゆる恋愛シュミレーションゲームみたいな?』
不意に五条を見るて震えていた
『私、変なこと言っちゃいました?
忘れてください;』
アハハと笑って誤魔化したAの手を悟は掴んだ
悟「A!!」
『はっはい!!』
(キャー!!五条さんの手が私の手に触れてる///)
悟「君は天才だ」
『はい?』
悟「Aの案、採用!!」
『えっでもスタッフさんに迷惑が…』
Aはスタッフを見た
「Aちゃん採用だよー
プロモの視聴率さらにアップしそうだからね」
『ありがとうございます?』
「Aちゃんは鼻血ださないようにね(笑)」
五条さんのド・アップで鼻血出したことを引き合いに出されAは苦笑した
『大丈夫です』
抜けた表情とは違いキリッとしたAの表情にみな固唾を飲んだ
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作者名:卯月 | 作成日時:2022年7月3日 2時