【呪術廻戦】呪い愛～じゅじゅ恋中･短編集2 (ページ12)

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『私はそれに分かってるって喧嘩っていうか反発したんだ…』

それが津美紀との最後の会話になるとも知らずに…

『中3に上がってすぐ津美紀が呪われた
正体不明･出自不明…全国に同じような披呪者がいるらしい…』

何も分からないということだけが分かって津美紀は寝たきりになった

『直ぐに五条先生に連絡して、五条先生が連絡したのか家入さんが来てくれて見てくれた…
でも家入さんがみても五条先生の六眼でも津美紀の額に紋様が見え呪われてることしか分からなかった…』

｢｢!?｣｣

『五条先生なら…ってどこかで思っていたの…
先生だって万能じゃないのにね…
"何が最強だよ、その目でみて分からないなら意味ない"って言って五条先生を傷つけてしまった…』

動揺してたとはいえ言ってはいけなかった…

『ちゃんと食事をしてるのかって心配してくれたのに私は…
ほっといて、どうでもいいでしょって顔に伸ばされた五条先生の手を振り払ってしまった…』

私のとこ来る暇があるなら呪いを祓って
構ってる余裕があるなら守るって言った私達を津美紀の呪いを解いてくださいって言ってしまった

｢｢…｣｣

『五条先生はごめんって…僕の力不足って
最強が聞いて呆れるよね
でも君が津美紀を大事に思うのと同じくらい僕は君のことも大事だって言ってくれた…』

悲しげな目をして…そんな顔させたかったわけじゃないのに…

『津美紀も誰かを呪う暇があったら大切な人のことを考えていたいのって言って
いつも笑って綺麗事をはいて…』

人を許せないのは悪いことじゃないよ
それがAの優しさでしょって…私の性根すら肯定する

｢｢…｣｣

そんな津美紀も私が誰かを傷つけると本気で怒った
私はソレに苛ついてた事なかれ主義の偽善だと思っていたから…

『でも今はその考えが間違いだって分かってる…
私が助ける人間を選ぶように私を選んで心配してくれてた…
私が悪かったの…謝るから…さっさと起きてよ…』

ゴホゴホ…!!はぁはぁ…

悠｢伏黒、落ち着けって!!｣

『はぁ…津美紀が寝たきりになってしばらくは1人で生活してたけど五条先生がみかねて
津美紀がいつ戻ってもいいように家はそのままに、五条先生の家で一緒に住み始めたんだ…』

｢｢えっ…｣｣

『津美紀のことがあって、お互いどこか気を使ってぎこちなかった
謝りたくても今もずっと謝れないままスレ違いボタンのかけ違えた歯車は戻らないんだ…』

居候の身だから料理ぐらいは…って思ってやり始めたけど…