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『そうだわ、お菓子も焼くから手紙と一緒に出してちょうだい』

星蘭は分かりましたと頷いた

そしてまた月日がたち

バタバタ!!
『騒がしいわねぇ』
「姫様!!」
『どうしたの星蘭』

勢いよくドアが開いて星蘭が飛び込んできた

「そっそれが!!
悟様の同級生、夏油様が離反し規程に乗っ取り呪詛師に認定されたようです!!」

Aは持っていったガーデニングハサミを驚きで落とした

『なんですって!?
夏油様は悟ちゃんの友達なのよ!?
それは事実なの?悟ちゃんは大丈夫なの!?
今すぐ会いにいかねば準備を!!』

勢いよく立ち上がる、Aを星蘭が止めた

「駄目ですA様」
『離して星蘭!!』

「いまA様が会いにいけば悟様は更に追い詰められる
悟様との婚姻が秘匿になったのは互いを守るためなんですよ!!」

『悟ちゃん…グスッ!!』

「なによりこれは当主であるA様の兄上様と父君、悟様のお父様と決めたこと
せめて事態が解決するまでは会ってはならぬと」

『分かったわ…
でも手紙だけは許してちょうだい…
あと時々、棗も呼んで棗の力を借りたいから…』

星蘭は頭を下げ頷いた

『ごめん…ごめんなさいね悟ちゃん…グスッ…!!
でも絶対!!会いに行くわ…大好きよ悟ちゃん…』

そして10年の月日が流れた

『星蘭…今日は…』

星蘭は静かに首をふった

『そう…悟ちゃんは手紙ばっかりで
傍にいれない私に愛想がつきたのね…』

手紙でやりとりをしていたが、そのやりとりも徐々に減っていき遂には手紙を送っても来なくなった

『今日は悟ちゃんの誕生日ね
プレゼントは渡せないけど仕方ないわね
HAPPYBIRTHDAY悟ちゃん
一段とカッコよく大人になってるんでしょうね』

Aは静かに悟の写真を眺めた

その12日後

「姫様、悟様の同級生であった夏油様が東京の高専に現れ宣戦布告したようです
12月24日、百鬼夜行を行うと…」

『!?そう…悟ちゃん…
当日は棗と歌を呼んでちょうだい
なにも助けることできないかもしれないけど、せめて見守りたいの』

「A様…」

分かりましたと星蘭は頭をさげ出ていった

そして12月24日

『いよいよね…』

Aは静かに祈っていた

すると開戦の合図なのか、たくさんの呪霊と数人の呪詛師が現れ戦い始めた

『これは命がいくつあっても危ないわね
歌、転送の準備を』

「準備できてます
いつでも大丈夫ですよ」

『"水神散弾槍(ヴァイネル・アルサーロス)"』

Aが放った技が転送され水の槍が呪霊達にあたり消滅した

・→←【五条悟】*○ギの紅玉みたいな成り代わり設定



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作者名:卯月 | 作成日時:2022年7月3日 2時

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