一緒に4 ページ4
童磨side
俺とAがあったのは多分20年前
初めは、信者が減っていてただ、外で何か食べようと思っただけだった
そこで俺は彼女を見つけた。
傷だらけの5歳くらいの少女
普通に考えてこの時間にいるのはおかしい
そしたら後ろから聞こえる怒声
あぁ、可哀想に救ってあげなきゃ
そう思って声をかけたんだ。
それから数ヶ月はぜんぜん心開いてくれなくて少し焦ったんだぜ?
もう少し大きくなってから食べてあげようと思ってたんだけどさ?
どうにも食べる機会を逃しちゃったみたいだった。
10年くらい経った日、俺が信者を救ってあげていると、後ろから視線を感じた。
誰かと思ったら、それはAでバレちゃったぁーと思っていた。
そそくさと逃げるように部屋から出て行ったから逃げ出すかと思ったらそんなこともなかった
頭がいいんだなって思っただけだった。
本人は次の日からも普通に【おはよう】って声をかけてくれた。
琴葉の時はダメだったけど、Aがいたから普段とあまり変わらなかった
あぁ、あれは幸せって言うのか
消えていく自分を見て泣いているA
それがあまりにも綺麗だった。食べればよかったかなぁ
まぁ、もういいか
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作者名:朱雀 | 作成日時:2019年12月31日 0時