右手の指輪

4匹 ページ4

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名前！！！！と名前を叫ぶ声がした








瞬時に聞きなれたさっくんの声だと気づき

周りを見回す





見つけた 何十メートルも離れた君の姿を







両親が行ってきなさいと言う言葉に私は飛びついた








佐「名前のばか.....｣


「ごめん、さっくん本当に｣









こんな所で言うのもだけどの言葉が始まる







佐「俺名前の事好きだよ｣


「うん....私も好き｣


佐「親父さんが許してくれる20歳まで待ついつまでも待つからそしたら｣








やっと流れる涙をさっくんの指の腹で拭いてくれた


それでも何度も流れる涙









「私さっくんと同じくらいでっかくなる釣り合う女になるからね｣









何言ってんだよと笑う君は私の顔に近づき






そっとキスを落とした


何年も埋めるような優しくキスをした






きつく抱きついてた腕をぬけ両親のところに走り出す







父「佐久間くん！交際はまだだからな！｣


佐「分かってますってお父さん！｣


父「お父さんって呼ぶな！｣








横で仲睦まじく会話するさっくんとお父さんを見て

私とお母さんは笑う








佐「あ！名前！｣









と叫ばれ遠くから投げられた物を受け取ると


指輪だった









佐「それ右手につけて待ってろ！｣


「.....分かった！さっくんも大我も手紙沢山送るからね！｣









私の声はきっと届いた








幸せに溢れながらすぐに九州につく



家までタクシーを乗りながら家族3人で新しい土地への期待を胸に込めながら









キィィィイ！









まさかの悲劇が訪れるとも思わず







私はそこで途切れた ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿









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