右手の指輪

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「さっくん寝坊するよ！｣



佐「うん....もうちょい｣



「いやダメだよ！｣








私の幼なじみ 佐久間大介まだ中学3年生

わざわざ家に上がって起こしに行くのが日課

ジャニーズJrのレッスンで極度の疲れが襲うらしい








京「さっくん〜ほんとに時間やばいよ｣








私が頑張って起こす中もう1人の幼なじみ京本大我

私らよりも2つ年下なのにきちんとしてる部分は多い




最低でもこの目の前でやばい！と思って飛び起きている佐久間大介よりはちゃんとしている









「大我ありがとう、最近ちゃんと起きてくれなくて｣


京「こんぐらいいいよ！名前姉も無理しないで｣


「もう朝から癒されるな〜｣








まだ見た目は身長が伸びてないあどけなさが

私の心をくすぐる





でもすぐに身長は伸びきってしまうだろう

さっくんと一緒に成長を見ていたいと何度も思う









佐「名前何してんの！もう行くよ！｣


「ちょっと待ってよ！走るの早いよ｣








" ばか！ " と言いながら嬉しそうにさっくんは


右手を繋ぎ走り出す









自分のさっくんに対する恋心も隠しながら

信号を渡った







寒い冬を乗り切った私らにもうすぐ春が来る








別れという名の春が来る









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