検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:16,444 hit

29、運ばれてきたお茶と御入用のもの ページ31

「失礼します。お茶と御入用のものをお持ちしました」

襖がスッと開き、静かにさっきの使用人が入ってきた。

ん?御入用のもの⁇

こと、と小さな音を立ててお茶が人数分机に置かれる。

そして五条先生のお父さんに’御入用のもの,を渡すと使用人とお父さんがAを見ながらこしょこしょ話をする。

いや、ちょっと待て。怪しすぎんか?

使用人が持ってきた’御入用のもの,…それは、黒い布で隠されていた。

もちあの中身は分からない。

不安になって五条先生の方を見るけど彼は至って平常心。

「どうしたの?」と、聞かれるけどその顔はやけに落ち着いていた。

「A、お前はこの世界のお茶が飲めないと聞いているから人間界に存在するリョクチャというやつにした。安心しなさい」

…全然安心できないんですけど。

Aは湯のみを手に取り、恐る恐る緑茶を飲んだ。

一口飲んでみるけど、結構普通の味だった。

むしろ、懐かしさがある味。

「味の方はどうだ?」

『美味しいです。』

そのやりとりを五条先生はじっと見ていた。

「さて、早速本題に入るのだが」

どっこいせ、とお父さんは面倒臭そうに座り直すと、Aの方に向き直って話し始めた。

「今日、A殿をお呼びしたわけは、術式を開花させるためだ。貴方は五条家の時期代当主になられるお方だから、術式は必ず持っていないといけないのだよ。五条家相伝の術式をな。」

『術式を開花させるって、どうやるんですか?』

「…それを今からやる。」

「A、ごめん。ちょっと待っていて」

五条先生とそのお父さんに言われ、ますます不安になるA。

五条先生は口から牙を覗かせた。

30、術式開花→←28、五条家のお屋敷



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
45人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

金糖の少女#全糖ではございません - 生姜を吸っている     生姜を吸っている…??   ??????    あ、なんか簡易無量空処くらった。生姜を吸っているがツボにはいっていまだに抜け出せません。 (12月9日 9時) (レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
じゅりちい(プロフ) - ぎゃああ、本当だ❗️教えていただきありがとうございます‼︎今すぐ直しますね😅 (2022年4月13日 21時) (レス) id: 8d69ebf236 (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ_♯あおはる(プロフ) - 乙骨くんの“ゆうた”漢字だと、“優太”コレじゃなく、“憂太”ですよ (2022年4月13日 20時) (レス) @page19 id: 1ef8943118 (このIDを非表示/違反報告)
じゅりちい(プロフ) - 教えていただきありがとうございます😃オリフラ直しました❗️ (2022年4月6日 12時) (レス) id: 8d69ebf236 (このIDを非表示/違反報告)
パイナップルの妖精 - この発想はなかった..!!後オリフラついてますよ。 (2022年4月5日 20時) (レス) @page7 id: deef3a892d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:じゅりちい | 作成日時:2022年4月4日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。