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24、⁇? ページ26

恵がAの部屋を出て3分しないうちにドアのノックの音が聞こえた。

(意外と速いな。もうちょっとかかるかと思ったのに。)

「これでいいか?」

恵が例の本をAに見せる。

Aがさっき読んでた本と同じタイトル。

その題名に2の文字が。

『すごい、本当に続編なんてあったんだ。』

ありがとう、と言ってAは本を受け取った。

『恵くんは、これから予定あるの?』

「ああ、今度は人間界にある島…、桃島が任務の場所だ。」

『すごい、この前任務出たばっかりなのに。がんばってね。』

おう、と恵はそっけない返事をすると、Aに一声かけて部屋を出て行った。

Aの部屋に再び、静けさが戻る。

Aは包帯でぐるぐる巻きにされた足をさすりながら独り言をつぶやいた。

『…怪我、速く直さないとなぁ。』



暗くなった高専の廊下を一人歩く人物。

五条悟だ。

彼の足音は反響し、廊下全体に響き渡る。

何処かのドアノブに手をかけ、中に入って行った。

ポケットからスマホを取り出す。

「…なんだよ、勝手に呼び出して」

その声には、冷酷さを持っていた。

いつもより低い声で五条の目の前にいる人物に話し始める。

「もっと敬うことはできないんか、悟。」

五条の目の前は暗闇が広がり、相手の顔が伺えない。

だけどその声を聞いてわかった。

こいつは、五条家のヴァンパイア。

「それで?僕も暇じゃないからさっさと要件を言ってくれ。」

「…あの約束を覚えているか?勿論Aのことだ。」

五条はフーと溜息をついて頭をポリポリかく。

…これだから老いぼれは。

「いつまで立っても術式が開花しない。今持つのもあの例の呪具のおかげだろう。貴様は何故にそんなのんびりとしている。」

「わかっていますよ。そのうち開花するでしょう。あんたが何故急いでいるのか知らないけど、僕がきちんと見守るから心配すんな。」

五条が部屋を出たのはすぐのことだった。

25、ヴァパイアさんは数学が苦手→←23、安静中のヴァンパイアさん



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金糖の少女#全糖ではございません - 生姜を吸っている     生姜を吸っている…??   ??????    あ、なんか簡易無量空処くらった。生姜を吸っているがツボにはいっていまだに抜け出せません。 (12月9日 9時) (レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
じゅりちい(プロフ) - ぎゃああ、本当だ❗️教えていただきありがとうございます‼︎今すぐ直しますね😅 (2022年4月13日 21時) (レス) id: 8d69ebf236 (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ_♯あおはる(プロフ) - 乙骨くんの“ゆうた”漢字だと、“優太”コレじゃなく、“憂太”ですよ (2022年4月13日 20時) (レス) @page19 id: 1ef8943118 (このIDを非表示/違反報告)
じゅりちい(プロフ) - 教えていただきありがとうございます😃オリフラ直しました❗️ (2022年4月6日 12時) (レス) id: 8d69ebf236 (このIDを非表示/違反報告)
パイナップルの妖精 - この発想はなかった..!!後オリフラついてますよ。 (2022年4月5日 20時) (レス) @page7 id: deef3a892d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:じゅりちい | 作成日時:2022年4月4日 20時

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