検索窓
今日:6 hit、昨日:11 hit、合計:16,457 hit

21、ヴァンパイアさんのほのかな感情 ページ23

学校が少しだけ、明るくなった気がする。

なんというか、呪霊の気配がなくなった。

この学校にいる呪霊全員祓えたってことだよね…?

わずかにAの肩が震えていた。

本当は、ものすごく怖かった…。

「…体に異常はないか?」

恵にそんなことを言われる。

彼はちょっぴりAの覚醒した姿に驚いたようだった。

『ううん、平気だよ。恵くんこそ、怪我してない?』

「俺は大丈夫だ。でも、心配だからあっちに戻ったら硝子さんに診てもらおう。」

「その足」って恵くんはAの右足を指差す。

みたらAの右足首から出血し、足首を赤く染めていた。

こんな大怪我、生まれて初めてだ。

『あれ、いつの間にこんな怪我したんだろ』

とか言ってる間に、恵がひょい、と軽々Aをおんぶした。

びっくりして『うわあ‼︎』と変な声が出てしまう。

その声にクスッと笑った恵は、後ろに手をまわす。

「足、怪我してるからあまりうごかないほうがいい。」

少しだけ耳が赤い。

恵の声が震えてた。

『いや、でも私重いからいいよ!自分で歩けるし!』

「遠慮するなよ。」

心臓がバクバクした。

この心臓音、恵にばれてるでしょ絶対。

(平常心、平常心…)

自分に言い聞かせるA。

まて、落ち着くんだ自分‼︎

「足、痛くねえか?」

ゆっくり歩きながら、恵が聞いてくる。

『うん、ダイジョウブ…』

そしてAは、恵におんぶされたまま、ヴァンパイア界の入り口の門を通った。

おんぶしたときの恵は、どんな顔をしていたんだろう。

Aは今だに謎なままである。

22、俺が許さねぇから→←20、ヴァンパイアさんの覚醒



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
45人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

金糖の少女#全糖ではございません - 生姜を吸っている     生姜を吸っている…??   ??????    あ、なんか簡易無量空処くらった。生姜を吸っているがツボにはいっていまだに抜け出せません。 (12月9日 9時) (レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
じゅりちい(プロフ) - ぎゃああ、本当だ❗️教えていただきありがとうございます‼︎今すぐ直しますね😅 (2022年4月13日 21時) (レス) id: 8d69ebf236 (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ_♯あおはる(プロフ) - 乙骨くんの“ゆうた”漢字だと、“優太”コレじゃなく、“憂太”ですよ (2022年4月13日 20時) (レス) @page19 id: 1ef8943118 (このIDを非表示/違反報告)
じゅりちい(プロフ) - 教えていただきありがとうございます😃オリフラ直しました❗️ (2022年4月6日 12時) (レス) id: 8d69ebf236 (このIDを非表示/違反報告)
パイナップルの妖精 - この発想はなかった..!!後オリフラついてますよ。 (2022年4月5日 20時) (レス) @page7 id: deef3a892d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:じゅりちい | 作成日時:2022年4月4日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。