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16、ヴァンパイアさんと2年生 ページ18

「そういえば、2年生 のとこに挨拶した?」

『いや、できてないです。』

五条は急に話題を変える人である。

それは、Aも充分に分かりきったことだった。

逆に、話題を変えるプロなんじゃないかと思う。

今回もAは見事に話題を変えられ、呪具の話から2年生の話に切り替わっていた。

「今なら全員揃ってるから挨拶してきなよ。多分、Aと気が合うと思う。」

『わかりました。行ってみます。』

というわけで、Aは2年生のところに行くことになった。

「あんた、真希さんに失礼なこと言ったらはっ倒すからね。」

同行してくれた野薔薇にそんなことを言われた。

『野薔薇は真希先輩のこと大好きなんですね。』

「好きっていうか、憧れよ。」

グラウンドに4つの影が見える。

ヴァンパイア界は、日中も薄暗いので、近くに寄らないと相手の顔が見れない。

Aはよく目を凝らして見た。

『あそこにいるのが先輩達ですか?』

「そうよ。」

人間の形をした影が3つ。

熊の形をした影が一つ。

個性が強い先輩達だなぁ。

Aは心の中でそう思った。

「よぉ、野薔薇。…そっちが新入りか?」

「確か、五条先生の親戚なんだよな。」

「しゃけ。」

「君が…新しい1年生?」

Aの存在に気づいた先輩達。

ヒソヒソと話し始めた。

…私って、そんな有名?

「君、なんていうの?」

白い制服を着た黒髪の男の子が聞いてきた。

『古瀬Aです。…よろしくお願いします。』

ペコっとAは小さくお辞儀をした。

礼儀を正して挨拶しているAだが、内心動揺していた。

…パンダが、いたから。

(ちょっと待て、この世界にもパンダがいるの⁈)

「見た感じマシだからいっか。生意気ならシメようと思ったんだけど。」

深い緑のポニテの先輩が一歩前に出た。

(シメる⁈)

「あたしは、禪院真希。いいか、A。あたしを苗字で呼ぶんじゃねえぞ。」

なるほど、かっこいいと思った。

野薔薇が真希先輩のことを尊敬する意味が分かった。

「僕は、乙骨憂太だよ。よろしくね、Aちゃん。あ、こっちの口隠してるのは狗巻棘。」

「ツナマヨ。」

「パンダだ。よろしく頼む。」

ごめんなさい、情報過多過ぎて…。

ぱ、パンダってこの世界にいるの⁈

ツナマヨ⁈

おにぎりの具ですか⁈

…いつまでも、情報が完結しない…。

17、お友達のヴァンパイアさんと先輩のヴァンパイアさん→←15、ヴァンパイアさんの呪具の話



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金糖の少女#全糖ではございません - 生姜を吸っている     生姜を吸っている…??   ??????    あ、なんか簡易無量空処くらった。生姜を吸っているがツボにはいっていまだに抜け出せません。 (12月9日 9時) (レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
じゅりちい(プロフ) - ぎゃああ、本当だ❗️教えていただきありがとうございます‼︎今すぐ直しますね😅 (2022年4月13日 21時) (レス) id: 8d69ebf236 (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ_♯あおはる(プロフ) - 乙骨くんの“ゆうた”漢字だと、“優太”コレじゃなく、“憂太”ですよ (2022年4月13日 20時) (レス) @page19 id: 1ef8943118 (このIDを非表示/違反報告)
じゅりちい(プロフ) - 教えていただきありがとうございます😃オリフラ直しました❗️ (2022年4月6日 12時) (レス) id: 8d69ebf236 (このIDを非表示/違反報告)
パイナップルの妖精 - この発想はなかった..!!後オリフラついてますよ。 (2022年4月5日 20時) (レス) @page7 id: deef3a892d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:じゅりちい | 作成日時:2022年4月4日 20時

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