生姜が好きなヴァンパイアさん【伏黒恵】

13、五条とヴァンパイアさん ページ14

Aは五条と一緒に校舎にある教室に案内された。

Aが椅子に座ったタイミングで五条が質問する。

「それで？Aは最初に何を聞きたいの？」

え、どうしよう。

一瞬考えるA。

まずは基本から教えてもらうか。

『じゃまず、呪霊について教えて？』

「呪霊というのは、簡単に言えば人間の敵。ヴァンパイアとは違う世界に住んでいて、人間の負のエネルギーを吸収して成長する悪魔のことだよ。別に人間には害がないんだけど、負のエネルギーを吸われる時、人間は不快感におそわれる。」

『ヴァンパイアとどう関係があるの？』

「ヴァンパイアは、人間の血を吸って成長する。呪霊に負の感情を吸われたら血の鮮度が落ちてしまうんだ。」

だから、呪霊に先を越されないために、倒しているんだね。

『てことは、私にもいつか術式が使えるようになるんだね。』

「Aは、ヴァンパイアなんだけど、ずっと人間界で生きてきたから、他のみんなより術式の開示が遅いだけ。今はその呪具があるから問題はないよ。この呪具でも呪霊はたおせるし。」

…私もみんなと一緒に呪霊討伐しなければいけないんだね。

でもおかしくない？

ヴァンパイアなら、太陽の光に当たると、肌が焼け焦げるんじゃなかった？

私もヴァンパイアだけど、人間界で暮らしてた時、そういうことは一切起きなかったけど。

「あぁ、それは僕の親戚だからかな。」

『どういうことですか？』

「知ってた？五条家って、ヴァンパイアの中のエリート中のエリート。光に当たっても死なないんだ。」

『私の肌が焼け焦げないのは、五条家の人間だからですか？』

そうだね、と五条は相槌をうつ。

それ、強すぎない？

つまりは、命の寿命が絶えない限り、死なないってこと？

それはそうとお腹が空いてきたな。

五条さんの話のまとめ→←12、呪具とヴァンパイアさん2

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