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話してみる?と言われてみてから少し彼と話したいと思って過ごすけど、やっぱり話す機会はなくて。
話したいけどまあ、いいやとか思って過ごしていた。
彼の存在はそこまで気にせずに。
それから1、2週間が経った。
ニュースでは台風が近づいていると騒がれていた。
「この前よりも大きい台風だってよ」
「学校休みになるかなあ」
「どうせ休みだよ」
なんて学校でもみんなが言っていた。
台風が近づく金曜日、の朝
先生 「皆も知ってると思うけど、今関東にこの前よりも大きな勢力を持った台風が来てる。だからみんなの危険を考慮して今日は3時で全員下校!」
龍奈 「じゃあさ!ゆあと3人で帰ろうよ!ゆあ部活ないのなかなかないし!」
「うん!!いいよ!!」
そして3人で帰ることになった。
バスケ部も早く終わるってことは樹くんも早く終わる。同じ電車で帰れたらななんて気づいたら考えていた。
私たちの学校は駅までスクールバスが出ている。
学校内にあるバス停で3人でバスを待っていると、前に樹くんの姿が。
あ、同じバスなのかな。
どこか嬉しく思った自分がいた。
バスに乗り込み、気づけば斜め後ろに樹くん。
私の隣に座ったゆあとインスタの話なんてしたりしてるけど斜め後ろにいる樹くんが気になってゆあの話がなかなか入ってこない。
あー、これ、樹くんのこと好きなのかも。
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作者名:嶺 | 作成日時:2019年11月30日 14時