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橙 side
もんちと崇裕の家を訪れても
なんの反応もない
携帯を開くなりグループの通知には
.
” 崇裕が退会しました ”
” グループ通話が終了しました ”
と書かれてあった
.
日を改めても崇裕の居場所を掴めん限り
俺は淳太くんに会えへん
なんやったら崇裕に理由すら聞かれへん
.
するともんちが
緑「俺があげたピアスや....」
橙「やっぱり...崇裕が...っ..」
キラキラとした確かに淳太くんが
何回かつけてたピアス
あれもんちが誕生日プレゼントとして送ったもの
やったんや。
くそっっ...崇裕どこにおんねん...
.
緑「....どうする？これから」
橙「1回みんなどっかで集まろうや...」
緑「せやな..っ、連絡してみるわ」
階段でとぼとぼと
歩きながら俺はぽっかり開いた穴のままで
でも大して怒る気もない
泣く気もない、淳太くんがいなくなった初日
みたいな抜け殻やった
.
緑「....きと、あーきと」
橙「あ、あごめん。ぼーっとしてた」
緑「のんちゃんの家行こ、みんなおるみたいやから」
橙「ん、わかったいく」
.
俺の抜け殻は風によって
飛ばされそうやった
俺に何ができたんやろうか
何の目的でこんな事をしたんやろうか
さっぱり分からんかった
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作者名：ぽぽ | 作成日時：2021年3月25日 23時
