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バスに乗り継ぎ、案内を受けて進むこと数十分。
私達はククルーマウンテン、もといゾルディック家の正門前に立っていた。
｢なるほどね、キルア坊ちゃんの友達ですかい。｣
正門横に取り付けられた小部屋に、守衛さんが招いてくれて。
そこでゾルディック家の簡単な解説や、さっき無理に侵入しようとした男を食べた"ミケ"という番犬のお話を聞いた。
聞けばそのミケは、"侵入者を噛み殺せ"という命令をずっと遂行しているらしい。
何処かに疑問があったらしく、クラピカが珍しく丁寧な口調で彼に質問した。
｢守衛さん、あなたはなぜ無事なんですか?｣
｢…いいとこつくねぇ。
お察しの通り、あたしゃミケの後片付けをする掃除夫ですよ。｣
…規格外。それじゃゾルディック家の中は、一体どんなに恐ろしいのかな。
｢そして本当の門には鍵がかかっていない!｣
またクラピカが自信たっぷりに言った。
#
ゾルディック家正面に戻り、中心にある一際異質な扉を見詰める。
レオリオがそこを開けようとしたんだけど、押しても引いてもびくともしなくて。
戸惑ってしまった私達に、掃除夫さんが説明してくれた。
｢ここは試しの門。
この門さえ開けられないような輩は…ゾルディック家に入る資格無しってことです。｣
彼は深呼吸すると、気迫に満ちた様子でドアに手を置いた。
…レオリオが一切動かせなかったその扉を、掃除夫さんはいとも簡単に開けて。
｢"試しの門を開けて入って来た者は攻撃するな"
ミケはそう命令されてもいるんです。
…ちなみに、1の扉は片方2トンあります。｣
"そんなもん動かせねーぞ"とレオリオが零す。
私達の反応を見てから、掃除夫さんは説明を続けた。
｢7まで扉があるでしょう?
1つ増えるごとに重さが倍になってるんです。｣
そう言って掃除夫さんは一息つくと、勢いよく7の扉まで開け、ゾルディック家に入れてくれて。
汽車から見えた、ククルーマウンテンの恐ろしい空気が身に染み込んでくる。
ゾルディック家のあまりのスケールに、皆も少し驚いたようだった。
｢うーん、気に入らないな。｣
だけどただ1人、ゴンは何か引っかかるものがあったみたいで。
｢カギをかして。オレは侵入者でいいよ。｣
真っ直ぐ掃除夫さんを見ると、躊躇いなくそう言った。
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なぎテラス(プロフ) - ひなさん» お久しぶりです!!かなり期間の空いた更新となってしまいましたがそう言っていただけて有難いです…!リアルの都合もあって更新はのんびりかもしれませんが、本当に嬉しいコメントでした〜!!良いお年を!! (2021年12月31日 17時) (
レス) id: d905f406c4 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - わ〜〜い！！！続きずっと待ってました(*´∀`) カルトちゃん視点新鮮で好きです...！ いつもお忙しい中更新してくださってありがとうございます`ω´ ずっと応援していますので無理せず頑張ってください...！(長文失礼しました) (2021年12月30日 23時) (レス) @page30 id: 88d9ed8815 (このIDを非表示/違反報告)
なぎテラス(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます~!!好きな作品と言って頂いて、やる気が満ち溢れております。マイペースではございますが、これからもゆっくり読んでくれたら嬉しいです! (2021年8月13日 8時) (レス) id: d905f406c4 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - お気に入り100おめでとうございます...！！ 自分の好きな作品がこうしてたくさんの人に読まれてとても嬉しいです(//´ω`//) 続きを全力待機...！(( (2021年8月3日 22時) (レス) id: 88d9ed8815 (このIDを非表示/違反報告)
なぎテラス(プロフ) - コメントありがとうございます!!私もクラピカ最推しです…!暖かい応援頂いて、とても励みになりました。頑張って書きますね!! (2021年7月3日 7時) (レス) id: 92777b1f7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なぎテラス | 作成日時：2021年3月14日 18時
