°７２ ページ28
ヨークシンの説明が一通り済んだ後。
｢
レオリオが呟いた。クラピカが"かもな"と答える。
｢＿だからその日、ヒソカは必ずヨークシンに居るはずだ。見つけたら連絡するよ。｣
｢うん、ありがとう!｣
クラピカがそう付け加えると、ヒソカを探すゴンがお礼を言った。
おそらく私は、9月1日までヒソカを探すことは後回しにしていいはず。それまでに力をつけなくちゃ。
…だけどそれは裏を返せば、当日に彼を見つけ出せない場合、それ以上探すのは難しいということにもなる。
私を呼ぶってことは、きっと私の成長を見に来ているということだから。
彼を探すことも"力"の内に入るのだろう。
そう思うのと同時に、クラピカが再度口を開いた。
｢…では、私はここで失礼する。
オークションは金が必要だしな。これからは本格的に雇い主を探すよ。｣
皆少しびっくりしてから、すぐに受け入れる。レオリオの"そうか"という返事が大人びていた。
｢オレも故郷へ帰るぜ。やっぱり医者の夢は捨てきれねぇ、帰って猛勉強しなきゃな。｣
｢うん、頑張ってね。｣
残るゴンとキルアに、｢2人はこのまま?｣と聞くと｢うん｣と返ってきた。
｢Aはどうするの?｣
ゴンが私に聞き返す。
私は丁度今考えていたところで、うむむと悩みながら答えた。
｢ヒソカと待ち合わせだから、オークションに関われると良いんだけど…。そのためにどうするかを考えてて。｣
｢＿それなら私に着いてくるといい。｣
…そしたら、思いもよらぬ助け舟が。
小さく挙手のジェスチャーをとったクラピカに、思わず｢いいの?｣と確認する。
彼は｢構わないよ｣と伝えるように、ちょっと笑った。
｢…私はオークションへのコネクションが強い人物に取り入るつもりでいる。そちらの方が、お前も動きやすいだろう。｣
私がお礼を言って、それから、私達はお互いの顔を一瞥する。
暫く離れることがどこか寂しいのは、皆も同じはずだ。
｢また会おうぜ。｣
｢そうだな、次は…。｣
｢｢｢｢｢ヨークシンシティで!!!｣｣｣｣｣
示し合わせた訳でもないのに、5人の台詞が合わさった。
何だか結束力が高まったような気がして、ふふっと笑う。
青い空に、私達の声が高らかに響いていたのだった。
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なぎテラス(プロフ) - ひなさん» お久しぶりです!!かなり期間の空いた更新となってしまいましたがそう言っていただけて有難いです…!リアルの都合もあって更新はのんびりかもしれませんが、本当に嬉しいコメントでした〜!!良いお年を!! (2021年12月31日 17時) (
レス) id: d905f406c4 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - わ〜〜い！！！続きずっと待ってました(*´∀`) カルトちゃん視点新鮮で好きです...！ いつもお忙しい中更新してくださってありがとうございます`ω´ ずっと応援していますので無理せず頑張ってください...！(長文失礼しました) (2021年12月30日 23時) (レス) @page30 id: 88d9ed8815 (このIDを非表示/違反報告)
なぎテラス(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます~!!好きな作品と言って頂いて、やる気が満ち溢れております。マイペースではございますが、これからもゆっくり読んでくれたら嬉しいです! (2021年8月13日 8時) (レス) id: d905f406c4 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - お気に入り100おめでとうございます...！！ 自分の好きな作品がこうしてたくさんの人に読まれてとても嬉しいです(//´ω`//) 続きを全力待機...！(( (2021年8月3日 22時) (レス) id: 88d9ed8815 (このIDを非表示/違反報告)
なぎテラス(プロフ) - コメントありがとうございます!!私もクラピカ最推しです…!暖かい応援頂いて、とても励みになりました。頑張って書きますね!! (2021年7月3日 7時) (レス) id: 92777b1f7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なぎテラス | 作成日時：2021年3月14日 18時
