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キルアの兄は、私に何かを言おうと唇を僅かに動かす。
…それを制するように、レオリオも叫んだ。
｢そうだ!良いかキルア、良く聞きやがれ!!
ゴンと友達になりたいだと?馬鹿言え、お前らとっくに
キルアが戸惑っているのが分かる。
こうやって彼は、ずっと自分の意志を殺されてきたんだ。そういう教育をずっと受けていたんだね。
｢キルアの幸せだって?勿論分かってるけど。｣
私達2人の声が耳障りだと言わんばかりに、キルアの兄は言い放つ。
それから、一瞬で私の前に移動してきた。
＿速すぎる。
｢ねぇ、お前がA?｣
｢うん、そうだけど。｣
｢困ったな…こいつを殺すと面倒なんだよね。
それに向こうはもう友達のつもりなのか。｣
何故か私の名前を知っていたこの人。
彼は暫くぶつぶつと呟くと、急に人差し指をピンと立てて。
｢よし、それじゃあゴンを殺そう!
殺し屋に友達なんていらない、邪魔なだけだから。｣
キルアに向き直ると、そう言った。
レオリオの怒声が聞こえる。でも私達が何をしようと、キルアに勝ち目はない。
さっき感じた実力差、本物の暗殺者。
だけど、キルアはキルアだから。自分で道を選んで欲しい。
相反した感情を抱えて、ぎゅっと口を閉ざす。
…指を突きつけられたキルアは、今度こそ目の光を全て失って答えた。
｢＿まいった。オレの…負けだよ。｣
#
覚束無い足取りで戻ってきたキルア。
私達は口々に声をかけたのだけど、キルアは反応を全くしなくって。
そんなキルアに目線を合わせようと、私も床に座り込む。
すると懐から1枚、トランプカードが舞い落ちた。
…確かこれは、さっき貰ったヒソカの。
拾おうとすると、裏面に何か書いてあるのを見つけてゆっくり裏返す。
＿見れば、"あんまり怒らせちゃ駄目じゃないか♡"の文字。
でもねヒソカ、キルアは今も苦しんでるんだよ。
なんの手品を使ったかは知らないけれど、そのメッセージはもう一度見た時には消えていた。
微動だにしないキルアに、もう一言声を掛ける。
だけどキルアは暗い瞳のまま、やっぱり何も返さなかった。
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なぎテラス(プロフ) - ひなさん» お久しぶりです!!かなり期間の空いた更新となってしまいましたがそう言っていただけて有難いです…!リアルの都合もあって更新はのんびりかもしれませんが、本当に嬉しいコメントでした〜!!良いお年を!! (2021年12月31日 17時) (
レス) id: d905f406c4 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - わ〜〜い！！！続きずっと待ってました(*´∀`) カルトちゃん視点新鮮で好きです...！ いつもお忙しい中更新してくださってありがとうございます`ω´ ずっと応援していますので無理せず頑張ってください...！(長文失礼しました) (2021年12月30日 23時) (レス) @page30 id: 88d9ed8815 (このIDを非表示/違反報告)
なぎテラス(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます~!!好きな作品と言って頂いて、やる気が満ち溢れております。マイペースではございますが、これからもゆっくり読んでくれたら嬉しいです! (2021年8月13日 8時) (レス) id: d905f406c4 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - お気に入り100おめでとうございます...！！ 自分の好きな作品がこうしてたくさんの人に読まれてとても嬉しいです(//´ω`//) 続きを全力待機...！(( (2021年8月3日 22時) (レス) id: 88d9ed8815 (このIDを非表示/違反報告)
なぎテラス(プロフ) - コメントありがとうございます!!私もクラピカ最推しです…!暖かい応援頂いて、とても励みになりました。頑張って書きますね!! (2021年7月3日 7時) (レス) id: 92777b1f7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なぎテラス | 作成日時：2021年3月14日 18時
