°６２ ページ18
レオリオside
Aと別れて数時間。
執事室でコインゲームを辛くもクリアしたオレ達に、執事のゴトーから報告があって。
｢…キルア様がこちらにお向かいです。｣
聞けばそれは、オレ達がずっと望んでいた仲間との再開。
"やったぜ"と意気揚々とゴンにハイタッチなんかしていると、隣に座ったクラピカが奴に質問した。
｢Aは?あいつも向かっているのか?｣
｢ええ、シルバ様…御主人からのお達しが来ておりました。
キルア様と同じ頃に到着されるかと。｣
そうか、とクラピカは頷いて、安心したようにソファに体重を預ける。
ゴンはそれを聞くと益々嬉しそうにして、｢ありがとうゴトーさん!!｣なんてガッツポーズ。
｢うっし、これで一件落着だぜ。｣
｢2人の安全も確認できたし、あとはレオリオが何かしなければすんなり行きそうだな。｣
｢テメーは一々多いんだよ、一言!｣
｢すまない、悪気は無かったのだが…。｣
クールでも気取ってるのか分からんが、大きく喜ぶ仕草を見せないクラピカ。
だがその表情は確かに柔らかくて、やっぱり素直じゃねー奴だなと思った。
｢…なぁ、ゴトーさんよ。｣
目の前に座るゴトーに声をかける。
キルアに対して深い思いがあるらしいコイツは、何処か優しさを感じる目をしていて。
｢何でしょうか。｣
｢…心配しなくとも、キルアは元気にやってるよ。生意気だが、何か楽しそうだ。｣
｢…そうですか。｣
"それは何よりです"と付け加えて煙管を吹かすソイツ。
ふと、ゴンがオレとクラピカの肩を小さく叩いて、オレ達に囁いた。
｢どうしたんだ、ゴン?｣
｢…ゴトーさん、すっごく優しい目をしてる。
門番の子と一緒な目だよ。｣
ふっ、とクラピカも優しく微笑む。
オレは先程のコインゲームのお陰で付かずだった、小洒落たティーカップに手を伸ばした。
｢もう1つ良いか、ゴトーさん。｣
｢…今度は何ですか。｣
｢いや、大した事じゃねーけどよ…。
＿うめーな、この茶。｣
ゴトーを見れば、奴は一瞬手が止まってから…思い直すようにサングラスを掛け直して。
｢……ありがとうございます。｣
何も言わずに目を閉じる。
それからオレも、"2人が来るのはそろそろかねぇ"と高級なソファーに沈みこんだ。
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なぎテラス(プロフ) - ひなさん» お久しぶりです!!かなり期間の空いた更新となってしまいましたがそう言っていただけて有難いです…!リアルの都合もあって更新はのんびりかもしれませんが、本当に嬉しいコメントでした〜!!良いお年を!! (2021年12月31日 17時) (
レス) id: d905f406c4 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - わ〜〜い！！！続きずっと待ってました(*´∀`) カルトちゃん視点新鮮で好きです...！ いつもお忙しい中更新してくださってありがとうございます`ω´ ずっと応援していますので無理せず頑張ってください...！(長文失礼しました) (2021年12月30日 23時) (レス) @page30 id: 88d9ed8815 (このIDを非表示/違反報告)
なぎテラス(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます~!!好きな作品と言って頂いて、やる気が満ち溢れております。マイペースではございますが、これからもゆっくり読んでくれたら嬉しいです! (2021年8月13日 8時) (レス) id: d905f406c4 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - お気に入り100おめでとうございます...！！ 自分の好きな作品がこうしてたくさんの人に読まれてとても嬉しいです(//´ω`//) 続きを全力待機...！(( (2021年8月3日 22時) (レス) id: 88d9ed8815 (このIDを非表示/違反報告)
なぎテラス(プロフ) - コメントありがとうございます!!私もクラピカ最推しです…!暖かい応援頂いて、とても励みになりました。頑張って書きますね!! (2021年7月3日 7時) (レス) id: 92777b1f7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なぎテラス | 作成日時：2021年3月14日 18時
