【wrwrd】後輩の頭のネジが行方不明 3 (ページ27)

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■出発■ ページ27

今日は実家に帰る日。

ショッピも珍しく早く起きて準備をしていた。

心做しかいつもより目に輝きがあるような気もする。

あんまり過剰に期待してもらいたくないなぁ。

でも多分お母さんとか凄そうだから身構えておいてほしいかも。

『という訳だから期待はしないで身構えててくれ』

syp「分からんけど分かったはい、メット」

『え、あ！そっかバイク！』

syp「あんなに楽しみにしてたのに忘れるって何やねんw」

『えへへ』

syp「思う存分期待してええし、身構えとくんやで」

『はぁーい』

ところでこの小さいサイズのヘルメットは一体誰の、もしくは誰のだったんだろう。

明らかにショッピのサイズじゃない。

状態からするに私を乗せるのに買ったというわけでも無さそう。

私がヘルメットと睨めっこをしているとショッピは笑って、それは間違えて買ったやつと教えてくれた。

別に元カノとかを疑った訳じゃないぞ。ただ疑問に思っただけだぞ。

syp「Aそんな顔もするんやなぁ」

『え？』

syp「不安そうな顔しとったで」

『別にそういうんじゃないってば！』

syp「はいはい、そういう事にしといたるよ」

『も〜！』

いつもの様に軽く遊ばれた後、バイクに乗る際の注意事項を説明された。

服装や乗り方、乗った後の姿勢を事細かに説明されたけども、教えるのが上手いのかとても分かりやすかった。

取り敢えずショッピの邪魔にならないように掴まっとこう。