【wrwrd】後輩の頭のネジが行方不明 3 (ページ16)

今日:6 hit、昨日:8 hit、合計:61,306 hit

□月見□ ページ16

思う存分Aを抱き締めて、満足したのでもう一戦勝負を挑んだ。

一回でもいいから勝ちたい。

この思いが伝わったのか、Aは私に一回でも勝てたら今夜の蕎麦は月見蕎麦にしてあげるね、と言ってきた。

月見蕎麦は中々魅力的なご褒美だ。これは勝たねば。

そしてゲームを始め、俺がやっとの思いで勝ちを掴み取った時にはもう七時を過ぎていた。

『あれ、もうこんな時間なの？ショッピお腹空いたでしょ待っててね、すぐお蕎麦茹でるから』

syp「勿論月見蕎麦にしてくれるんよな？」

『約束は守るよやっとショッピが勝てたんだからね』

syp「Aマジ強すぎ」

Aが蕎麦の用意をしてくれるのをいつもの様に見てようとしたら、何故か戻された。

何で。俺何かしたっけ。

理由を問うと今日は冷えるから、とあからさまに適当を言ってきた。

しゃあない、Aがそう言うならゲームでもして待とう。

三十分くらい経ってようやく出来たよ〜と声が掛かった。

『じゃ〜ん！どう？』

syp「あっ凄い、かまぼこ猫や！」

『可愛いでしょ、型抜いてみたの』

syp「頭ええな」

『まあねよし、食べよっかとろろもあるからね』

syp「掛ける掛ける」

今日食べた年越し蕎麦は今まで食べてきた蕎麦の中で一番美味しかったと言っても過言ではない。