番外編５No.3 ページ5
貴女「私の名前はA、ミズミズの実の能力者。義きょうだいが３人いて…歳は10」
サボ「…は？お前の歳は18だぞ？」
コアラ「もしかして、その時からの記憶を失った…？」
サボ「そうかもしれねェなァ…」
コアラ「Aちゃん！大丈夫！サボ君も11から記憶喪失だし!!心配しないで!!」
サボ「いや、おれの場合は11で記憶喪失だから…18で10歳からの記憶がないのとはちょっと違うくね…？」
え…？サボが、11で記憶喪失……？
どういうこと…？……もしかして、今日あの占い師が言ってた、近いうちに大切なものをなくすって……サボの記憶の事…？
コアラ「まぁまぁ！とりあえず、任務には行こう！」
サボ「え、記憶喪失なのに大丈夫か…？」
コアラ「きっと大丈夫だよ!!Aちゃん、小さい頃から体は鍛えてたって言ってたし。ね？」
貴女「え、あ、うん…」
コアラ「ほらほら!!船も着いたみたいだし、行こ行こ!!」
貴女・サボ「お、おう…」
一体、何がどうなってんの〜〜!?
誰かマジで説明求む！
───
─
サボ「いいか？ここから海軍基地に潜入。機密文書は恐らく海軍大佐の部屋。欲しいファイルはさっき言った通りだ」
コアラ「にしても流石だねェ……まさか11歳っていう頭脳でここの海軍基地の地図を５分で頭に叩き込むなんて…」
貴女「……覚えるのはなれてて」
サボ「合図が来たら、ここから飛び込む。A、行けるか？」
貴女「バカにしてんの？それくらいできるってーの」
サボ「なんか口悪くなってね…？」苦笑
貴女「そーなの？」
コアラ「…あ、合図来たよ！」
サボ「よし！」
ﾊﾞｯ
三人で塀を越えると、作戦通りのルートを通る。
───
─
貴女・サボ・コアラ「ハァ…ハァ……」
「おい！三人が戻って来た!!船を出せ!!」
コアラ「お疲れ様、見つからなくってよかったね」
貴女「え？サボのせいで見つかりそうになってたけど」
サボ「うっ…しょーがないだろ……」
コアラ「しょうがなくないよ！ホントに君は──」
そこから、コアラの説教が始まった。
ｽﾞｷﾝｯ……
何だろう……あれを見てると、胸が……痛い。
貴女「あ…あのさ！」
サボ・コアラ「ん？」
貴女「サボって、記憶喪失になったって言ってたじゃん？何も覚えてなかったの!?」
サボ「ん？…あァ、名前は持ち物に書いてたから分かったんだけど…それ以外はほとんど。唯一覚えてたのは、親のとこに帰りたくないって気持ちだけ」
ﾄﾞｸﾝｯ
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作者名：シルネ | 作成日時：2018年6月30日 12時
