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先生「えっ!?退院したい?」
「はい。退院したいです。勉強もありますし。このまま留年するのも嫌なので。」
先生「うーん…約束があります。ちゃんと通院が出来ますか?」
「はい」
先生「ちゃんと忘れず薬は飲めますか?」
「はい。ご心配しなくても私はもう高校生です。そのぐらいはできます。」
先生「…では月曜日退院を許可を出しますが、あくまで1週間様子見です。もし体に負担や悪化した場合は即入院していただきます。」
「はい。心配しなくてももう体は治っていると思うので」
私は病院の先生にお辞儀をし診察室から出た。
看護師「あの様子じゃまだご両親達お伝えしてなさそうですね…」
先生「まぁ仕方のないことだ…死を知らせることは簡単な事ではないからね…。」
私は外のベンチに座り本を読んでいた。ここで読むとなんだか落ち着くからだ。
周りを見渡せば
そこにお母さんが私の隣にやってくる。
母「A。何読んでるの?」
「うん?英語の勉強。私月曜日から退院することになったから、だから勉強してるの。」
母「えっ。病院の先生はなんて?」
「OKだって。」
母「そ、それはだめよ!」
彼女は私の両肩を掴んだ。まるで何かを恐れているかのように。
「私はどこも悪くないわ。ねぇ何を隠しているの?お母さん」
母「それは…」
お母さんは結局何も言わなかった。
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作者名:マリモ | 作成日時:2021年12月3日 21時