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もう入院して3週間が経つ。頭中に
私は光免疫療法と言う治療法で癌を無くしているがあくまで軽減されるだけで完全に消えるかは定かではない。
ヨナ「ねぇねぇ、いつまで入院するの?」
テテ「…」
「それは…」
今日は土曜日学校がお休みという事で私のお見舞いに来ているが、私が3週間も入院していることに2人は怪しんでいる状態だ。
ヨナ「だって入院って3週間も続くものなの?私入院したことないからわかんないけど…でもおかしいよ!」
おかしい…かぁ…。
テテ「何か隠しているのか?俺たちに言えない病気とかか?」
「ううん。隠してないよ。実はあと1週間で退院することが決まったの。」
大きな嘘を付いてしまった。
ヨナ「えっ!ほんとに!?」
「うん!先生が退院して良いって。」
私はヨナが喜ぶ顔を確認してからテテの顔も確認するがテテは無反応でこちらを見ていた。
「な、なに?テヒョン…?」
テテ「…いや。何でもない。ただ気になっただけだ。」
「えっ…?気になったって何が?」
テテ「いや、良いんだ。退院出来たら…何喰いたい?」
彼はベッドに少し腰を下ろし私に聞いた。さっきのは何だったのか分からないが、私は気にせず彼にこう言う。
「パフェが食べたいな!病院のご飯も美味しいけど3週間も甘いもの食べてないから」
彼は私を見て微笑み私の頭を撫でた。
[私はこんなテヒョンが好き…まだ私たちが彼氏彼女の存在じゃなくてもテヒョンは私の頭を撫でてくれたっけ?]
昔を思い出してらクスッと笑ってしまった。
ヨナ「ちょっと私がいる前ではイチャイチャしないでよ!!てか私は邪魔かな??」
ニヤニヤしながら私達を見る。慣れているのにこうして言われると恥ずかしくなってきた。
ヨナ「なに、赤くなってんの?私達何年付き合ってるの?」
またヨナはニヤニヤしながら私達を見る。ふと何も言わなくなったテテを見ると耳が真っ赤だった。
[テヒョン…可愛い]
そう思っていたらヨナもテテの事を見ていたらしくヨナがテテを揶揄う。
ヨナ「あれー?キム・テヒョン君ー?なーに赤くなってるもかな?
テテ「……………」
彼女はぼこぼこにされたのは言うまでもない。
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作者名:マリモ | 作成日時:2021年12月3日 21時