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43 テヒョン編 ページ44

「あら、久しぶりね!一週間ぶりかしら?」





俺はいつもの場所でAに会いに来ていた。
あの日…。お父様が死んだ日以来来ていなく、ここに来たのは一週間ぶりだった。
彼女は待っていたのか、いつもの公園、いつものベンチに座って風景を眺めていた。







「何してなの?ってきりTVの事で怒ってしまったのかと思ったわ」








テテ「そんなことない。それに今日は伝えたいことがあるんだ。」










「なに?」








テテ「僕、この街を出ていくんだ。」








彼女はくりっとした目をさらに大きく見開いた。







「じゃあ会えないの?」









テテ「うん…そうみたいだね。」








「そうみたいだね…ってどう言うこと?」









彼女は少しだけ悲しそうな顔をしてこっちを見ている。






テテ「でも必ず僕は君の前にまた現れるよ!今は難しいかもしれないけど…大きくなったらまた会おう!」

 
 

俺は彼女の目の前で小指を出したが、彼女は何して欲しいか分からないのか目を見て固まっていた。







テテ「これ見て分からないのか?約束だよ!!や、く、そ、く!」






「あっ、ごめん。そうね。そうだよね。約束…」








そう言って彼女は小指を出し、指切りをした。










「もし私が忘れていたらどうするの?」








テテ「君が忘れていたら…僕がまた思い出させてあげる!だって僕は…」







テテ母「テヒョン〜!そろそろ行きましょう!」








俺は彼女にあの言葉を告白しようとしたのに、お母様は俺を呼んだ。








「テヒョンくんのお母さん呼んでるよ?行かないの?」








テテ「あぁ…そうだな…僕はもう行くよ。」









そう言い残し、走ってお母様の方に行きタクシーに乗る。









車が走ると俺は窓の外を見る。彼女は大きく手を振っていた。俺達が小さくなるまで。











僕は君が好きだから。

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設定タグ:BTS , テヒョン , テテ   
作品ジャンル:泣ける話
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作者名:マリモ | 作成日時:2021年12月3日 21時

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