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「!!」
私は目を開けた。そこには自分の部屋で、見えるのは白色の天井と少し明かりが付いていた。
横を見れば私の母が見える。どうやら寝ているようだ。
[夢?]
どうやら嫌な夢を見てしまったようだ。
[死ぬ夢なんて縁起悪い…。]
お母さんが私の手を握って寝てしまったのか彼女は寝ている。
私は起こさないようにその手を放そうとする。
そのままベッドから起き上がり窓のカーテンを開け外を見る。
窓ガラスに手を付ける、窓は冷たく風が窓を少し揺らす。
[雪…降るのかな?今日は一段と冷える。]
ここから少しソウルの町が見える、街中を歩く人々彼らは夜中にも関わらず楽しく夜を楽しんでいる。私達も中学の時親に怒られながらも夜中遊んだのを覚えている。
私は昔の事を思い出し笑みがこぼれる。
母「う…うーん…。A?そこで何してるの?風邪引くわよ?せめてカーディガンでも着てちょうだい」
お母さんはクローゼットから私のカーディガンをもらう。
中学校の時テテから私の誕生日に貰った物。今でも着ているぐらい大切な物。
母「…。A…もし癌が治ったら何したい?」
母「あっ!Aの好きな食べ物作ろうかな」
「もし…病気が…私の癌が治らなかったらどうするの?」
母「!!…きっと治るはちゃんとお薬飲んだらね…」
母は私に嘘を付く。人間、誰しも嘘を付くと思う。
だから私も…。
「そうだね。治ると嬉しいな。」
私は微笑みながら嘘を付く。
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作者名:マリモ | 作成日時:2021年12月3日 21時