この指とまれ！！ (ページ36)

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35　テヒョン編ページ36

テテ父「お前、また公園で遊んでいたのか？」

俺は父が一人で働くアンティーク風の父のオフィスにポツーンと立たされていた。

テテ「…」

テテ父「俺を失望させるなテヒョン。この意味は分かるか？」

テテ「はい、お父様。」

テテ父「お前には友達など不要だ。友達など将来に悪影響だ。勉強をしろ！」

そう父が言い、思いっきり分厚い本を机に乗せる。
その大きな音に俺はビクリとする。

テテ父「これを読め。将来の勉強になる。」

そこには［お金の稼ぎ方］、［社長への道］など子供には読まないような本を俺に渡した。

でもあの頃は父に従うしかなかったんだ。父が怖かったから。

俺はその本を手に持って、オフィスを出る。
廊下を出た瞬間に涙が出る。

テテ「うっ…ひっ…」

そんな父が俺は嫌いだった。
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それから数日間は公園へと行かなかった。執事やメイド達が父に報告をするからだ。それが怖くて行けなかった。

執事の一人を除いて。

執事「お坊っちゃま。おはようございます。朝ですよ」

カーテンを開けられ、窓から差し込む日差しに起きる。

テテ「うっん…」

目を擦りながら、ベットから起き上がり、執事のチョンから暖かい紅茶を渡される。

チョン「お坊っちゃま。本日のご予定はv…「僕は公園へ行きたい。」

俺は彼の予定を遮り自分の欲求を彼に話した。
彼は驚いていたが、すぐに辞めにっこりと笑い俺の頭を優しく撫でるのだった。

チョン「すみません。お坊っちゃまの要望にはお答え出来かねます…ですが、予定を早く終わらせてはいかがでしょうか？お坊っちゃまが頑張れば公園へと足を運ぶことが可能でございます。」

テテ「ホントに！？」

彼の顔をまじまじと見ると彼は匂やかに頷く。

チョン「左様でございます。お父様には部屋で勉強をしていますとお伝えしておきます。」

テテ「でも、すぐバレたらチョンはどーなるの？」

チョン「問題ないでしょう。お父様はわたくしを深く信頼しております。バレることは断じてあり得ないことです。」

そう言い彼は俺にウィンクをした。