検索窓
今日:8 hit、昨日:14 hit、合計:2,457 hit

21 ヨナ編 ページ22

ヨナ「うっ……ひっく……ひっく」








私は病院の中にある大きな木の下で一人ベンチに座って泣いていた。








[酷すぎる…Aのお義母さん達は何を考えているの…]










辛いのはAなのに…








なのに…なんで…黙っているの…?









私は空を見上げる。












そこには木の葉っぱから漏れる光で、つまり天気は快晴でそれが私にとってムカついて、また涙が出る。











ヨナ「馬鹿!!!なんでAなんだよ!!」









私はベンチから立ち上がり小さな石を手に持ち近くにあった池に投下させる。








ゆらゆら揺れ映る私の姿は何処か悲しそうに写っている。









私たちが知り合ったのは幼稚園の頃。








入学式で偶然私たちの親達が喋りだしたのがきっかけだった。









私の母はどんくさくて、方向音痴で、人見知りの性格だった。
それが、私にも遺伝したのか昔人見知りをする女の子だったんだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
過去編

ヨナ母「あら、やだ。どっちかしら。この図見にくいわ…」








そう言い母は幼稚園から貰ったパンフレットを逆にしたり縦横にしたりいろんな見方で歩いていく。










ヨナ母「もう体育館って何処よ。ねぇ?ヨナ、お母さん道分からないわー…どーしましょう……」









ヨナ「ママ?」










?「なにかお困りですか?」









私たちはその声がする方向へと向く。
そこには綺麗な人が綺麗な女の子を連れて歩いてきた。







私は魅了させられた。母親譲りなのか髪の毛は茶色で、天パが掛かったようような髪質。









ヨナ母「体育館を探してまして…。」








母「では、ご一緒に行きましょう。私達も入学式の為体育館に行きます。」








ヨナ母「あっ!ほんとです??!是非お願いします!」







親たちは話が弾んだのか一緒に体育館まで歩く。










「おはよう」








ヨナ「えっ…」







「貴方のお名前は?」









ヨナ「……ヨナ……」








「ヨナ?」










ヨナ「うん…」










私はもじもじしながら返事をする。










「ヨナちゃん!行こ!!」










そう言って私の左手をつかみ親の方へと走り出す。
これが私たちの出会いでもあって私の初めての友達だった。

22  ヨナ編→←20



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 4.2/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
12人がお気に入り
設定タグ:BTS , テヒョン , テテ   
作品ジャンル:泣ける話
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:マリモ | 作成日時:2021年12月3日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。