11 過去編 ページ12
私とテテが出会ったのは冬が始まった時期に転校してきた。
生徒A「ねぇねぇ、転校生が来るんだって!」
生徒B「えぇー!!」
生徒C「知ってる知ってる!イケメンなんでしょ!?」
生徒B「男なの!?」
生徒A「そうそう!」
生徒B「まじかー!?私…狙っちゃおうかなー!!」
噂をしていた生徒たちはきゃきゃ言いながら騒いでいた。
生徒B「でもなんでこの時期に転校したんだろう?」
生徒A「うーん…そこまでは知らないな。」
生徒C「私知ってるよ!それがお父さんが倒産したんだって!」
生徒B「倒産!?私お金ない男子嫌いなんだよね…しかも借金してそうー!」
その様子を見ていたヨナが頬杖を突き私に言う。
ヨナ「あんなけイケメンで馬鹿みたいに騒いでたのに倒産してお金ないで恋愛を決める人好きじゃないのよね…。」
彼女の大きい声に私はびっくりして彼女の口を塞ぐ。
「ちょっと…」
生徒A「はぁ?何それ選ぶ権利ぐらいはあるでしょ!」
ヨナ「選ぶ権利?はっ!笑わせんな。そんな顔で選べる権利あるわけ?」
生徒A「なんですって!?」
彼女に近づこうとしたらタイミングよく先生が入ってきた。
担任の先生「こらぁーそこ座ってね。」
生徒lA「ちっ」
ヨナ「何あれキモすぎ」
担任の先生「こらー静かに!!今日からここのクラスに転校生がきました。みんなよろしくね。じゃ自己紹介しようか。テヒョン君入ってきて。」
そう言い教室に入って来たのは整った顔の美少年だった。
担任の先生「じゃテヒョン君、自己紹介してね」
テテ「…………。」
担任の先生「じゃ、じゃあ先生が自己紹介しますね。この子はキム・テヒョン君です。みんな仲良くね!じゃあ…イ・Aさんの所が空いているからその隣座ってちょうだい。」
テヒョンと言う男子は無口のまま私の隣を座ったそれはまるで絵本から出てきたような顔だちだった。
[きれいな男の子…]
ずーっと見ていたら視線が感じたのかこっちを振り向く私は慌てて黒板がある方へ向く。
[びっ、ビックリした…。]
テテ「…。」
これが彼との出会いだった。
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作者名:マリモ | 作成日時:2021年12月3日 21時