Lost 7 ページ7
鳴り響くクラッカーの音。
皆の明るい声と、満面の笑顔。
福本「………………えっ?」
末澤「えっ?ちゃうやろ!今日はお前が主役の日やろ?」
福本「主役………………あっ!!」
リチャ「もしかして忘れとったんか?」
福本「忘れてたぁぁぁぁ」
大晴は日々の勉強漬けのせいなのか、
今日が自分の誕生日であるということを
すっかり忘れていたらしい。
けど、それはそれでかまへん。
大晴のビックリした顔が見れたしな。
正門「ほら、主役やろ?早く座って」
佐野「そうですよっ!ほらっ!」
小島「大晴くんの顔、めっちゃウケる」
A「大晴くん、ほんとにおめでとう!」
福本「みんな……ありがとう!」
輪の中心に大晴が座る。
その表情はめちゃくちゃ嬉しそうで、
笑顔で部屋の中を見回してから
俺ら全員の顔を見回した。
福本「これ、みんなで作ってくれたん?」
末澤「そやで。飾り付けは男5人で。ケーキはAが」
福本「あ、だから飾りがちょっと下手っぴなんやね」
末澤「うっさいわ」
大晴がニコニコとしている姿を見ながら
Aはケーキに挿したキャンドルに
ゆっくりと火を付けていく。
オレンジ色の、「 1 8 」のキャンドル。
キャンドルの色は皆で決めた。
名前の通りに明るくて太陽みたいな
大晴に似合う色はオレンジやろ、って。
A「じゃあ、みんなで歌おう!」
ハッピーバースデーの歌を合唱して、
それから大晴が火を吹き消す。
福本「ほんまに嬉しい!ありがとう!」
大晴の心からの笑顔を
久しぶりに見れた気がする。
明るいヤツだけど、最近はずっと
勉強ばかりしていたからか
笑顔の中に疲れも見えていて。
俺はそんな大晴が心配やったから、
今日の誕生日会を計画したんや。
大晴の溢れる笑顔が見たい。
皆、それは同じ気持ちやった。
大切な仲間やから。
正門「Aちゃん。ほんまにこれ美味しい」
リチャ「千枚漬けの次に美味い」
A「リチャくん、それ褒めてる?」
小島「笑顔って素晴らしいな。はい、チーズ!」
佐野「お!小島の名言105出来ましたね〜」
福本「俺、今ほんまに幸せ。
今日の日のこと、絶対に忘れへん」
俺も、絶対に忘れへんよ。
そう思いながら、俺はイチゴを頬張った。
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(名前)(プロフ) - ミコト (2020年1月1日 17時) (レス) id: 2986b26a99 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - Sakuraさん» もちろんですっ!楽しみに待ってますね(*´ω`*) (2019年10月8日 7時) (レス) id: 9a27e5dd2d (このIDを非表示/違反報告)
Sakura(プロフ) - 咲良さん» コメントありがとうございます!とてもとても嬉しいです……!夜間の更新ばかりでご迷惑をお掛けしてしまいますが、ぜひこれからも楽しみにお待ち頂けたら嬉しいです!よろしくお願いします☆ (2019年10月8日 1時) (レス) id: be91c59430 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - すっごく面白いです^^今1番更新を楽しみにしてる作品かも...!更新頑張ってください(*´ω`*) (2019年10月7日 7時) (レス) id: 9a27e5dd2d (このIDを非表示/違反報告)
みぃ☆ - はい!勿論、読み続けますっ!更新、頑張ってください☆ (2019年10月6日 16時) (レス) id: 38f9af8661 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sakura | 作成日時:2019年9月19日 0時