暁の入れ替わり BL tragedy

tragedy 第10話 初めて ページ11

「…なんでや」



今澤が



「そうとなれば速攻で行動!!」



と、カラオケ店から出されて学校まで背中を押された



しかし、下校時間はとっくに過ぎている



「どうせあの野郎(先生)に見つかって怒られるだけや」



俺はイヤイヤ帰ろうとする



「ダーメ!!藤井くんいるから」



その言葉に帰ろうとした足が止まる



「藤井が…？なんで」



今澤はドヤっとしているけど無視



学校に向かう



「こっちから行かないと。先生に見つかるよ」



今澤の案内で教室に連れてこられる



「教室に来て何するん？」



今澤はバッグから油性ペンを出して



俺に渡してきた



「えっ…」



「これでいじめにあった感じにするんだ」



「いじめ!?」



つい大声を出してしまう



「しーっ!!…で、いじめが原因で自 殺したと考えさせれば不自然じゃないでしょ？」



確かに…間違っちゃいない



「でも、犯人探しとかなったらどうするんや」



「大丈夫。関口くんは先生から嫌われてるんでしょ？」



あぁ…そうか



「上手いな。あんた」



俺はペンのキャップを取って…
















「関口…くん」



俺が学校につくと、席の周りにたくさんの人が集まっていた



「なんや？」



「これ…」



俺の机の上には俺自身が書いた『死ね』や『このクラスのクズ』とかが書いてあった



「別に。ほっとけばええやろ」



俺はそのまま席に座る



今澤はニヤニヤしながらこっちを見てる



藤井は…



「…」



今澤が言っとった暁の入れ替わりまで…



あとどれ位なんかな？

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