糸師凛の幼馴染は無防備過ぎる。2

60話 ページ11

ザワザワと誰かの話し声で満たされている食堂は、いつもより大きく聞こえた。


蜂楽と千切と一緒に食堂に来て目に入ったのは、人が集まってるところから少し離れたとこらに座る女の子だった。


潔「女の子、、？」


蜂「ちぎりんみたいなのがいるんだから女の子とは限らないんじゃない？」


千「おい、『みたいな』ってなんだよ」


その女の子は、目の前に食事のあるトレーを置いているものの、まだ手をつけておらず、見つめているだけだった。


食堂にいるほとんどのやつがその女の子を見ていた。


潔「あの、、？」


「？」


こちらを見て、やっぱり女の子だったと確信する。


蜂「えっ、ホントに女の子じゃん！どーして？」


千「おい、そんなに迫るなよ、、」

　
潔「ぁ、、と、隣、座っても良い、、ですか？」


「うん」


女の子の隣に俺、前に蜂楽と千切が座った。


潔「名前聞いても、、？」


「日暮恋幸、、」


蜂「恋幸ぃ？どっかで聞いたことあるよーな、、？」


千「俺も、、いや、勘違いかもしれねぇ」


潔「歳は？」


「15。高一。」


潔「あっ、年下なんだ、、」


蜂「恋幸ちゃん、なんでここにいるのー？」


「マネージャーに選ばれたって、、手紙が届いたから。面倒臭いなとは思ったけど、やりたいこともなかったし。」

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