No.41 ページ43
貴女「サボが……サボがっ……
私の事、庇って……っ……」涙
コアラ「Aだって体中ボロボロでしょ!?何で靴履いてないの!?手当てもしないで!!!
医務室に来てって医療班の人いってたよ!?」
そんなこと…言ってたっけ…？
コアラ「立ってるのが凄い位だって!!早く!!」
ｸﾞｲｯ
コアラに引っ張られて、医務室へ行く。
先生が何か言ってるけど、全く頭に入らない。
サボの事しか頭にない。
コアラ「Aっ!!!」
はっ…
コアラに呼ばれて我に返ると、コアラは目に涙をいっぱいためていた。
貴女「コアラ…？」
コアラ「サボ君の事心配なのは分かるけどっ……Aだって……大変な状態なんだよ…っ？
ちょっとは、……自分の事も心配してよっ…!!」
貴女「……っ……だっ……て……」ﾎﾟﾀ…
うつ向くと、涙が足の上に落ちた。
貴女「またっ……大切な人を失うのは嫌なんだよっ……!!今度は、私のせいで、……サボが大怪我してっ……
そんなのっ……う……んんっ……」涙
.
貴女「ごめんッ………」涙
.
私達は抱き合って、私は泣きじゃくった。
コアラも涙を浮かべていて、先生は困った顔をしていた。
その後来たジュアには、凄く驚かれた。
────
──
貴女「んう………っ……」
ﾊﾟﾁ
どこ…ここ…
微かに薬品の臭いがする。
ああ…医務室だ。
私、泣きじゃくって倒れたんだった……。
ぐうう……
貴女「……腹、減ったなあ……」
今、何時か知らないけど…食堂行こっかな……
起きて良いのかも知らないけど。
ｶﾞﾁｬ…
食堂に入ると、だいぶ賑わっていた。
ｻﾞﾜｯ…
一人が私に気づいて、一斉に私に、注目が集まってしまう。
貴女「…？」
え、何？
そう思いつつ、席に着く。
貴女「アイザックさーん……いますかー？」
アイ「はいよ！……って……Aちゃん!!?」
貴女「はい、そうですけど…？」
アイ「起きたのか!?」
貴女「…？起きたからいるんですよ？それとも幽霊離脱したとでも言うんですか？」
アイ「いやいやいや…違うけど……」
貴女「腹減ったんで飯くださーい」
アイ「お、おう…」
ｻﾞﾜｻﾞﾜ…
？？何でこんな見られてるのか……。
ﾊﾞﾝｯ
？？『A〜〜!!!』
ｶﾞﾊﾞｯ
貴女「え」
振り向く前に抱きつかれた。
貴女「ちょ……コアラ、ジュア……」汗
.
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作者名：シルネ | 作成日時：2018年7月26日 15時
