No.39 ページ41
貴女「……あなたが気に負うのは構いません。あなた自身が決めることなので
ですが、これ以上犠牲を増やしてはいけません。そうなる前にヘルトを止めに行きましょう」
ベガ「……はい…！」
───
─
ﾊﾞﾝｯ
扉を開けると、そこには随分ボロボロなヘルトとサボがいた。
ヘルトは電伝虫を持っていて、そこに何か叫んでいる。
ヘルト「ふざけるな!!お前が持ちかけて来たんだろう!?ぼくは今までいくつもの国を落として…!!」
〔「おれにとっては道具でしかない…!!フッフッフ……」〕
それは、聞いたことのある声だった。
ヘルト「ジョーカー…!!」怒
サボ「!!ジョーカー…？」
〔「そこに誰かいるようだな…革命軍か」〕
サボ「……答える義理はねェ」
貴女「あの声どこかで……」
〔「んん？今、聞いたことのある声がしたな…誰だ？」〕
貴女「…………
それより王女、早くヘルトを…」ｺｿ
ベガ「はい
ヘルト」
ヘルト「!!これはこれはベガ様……Aに助けられたのか」
!?
余計なこと言いやがった!!
〔「Aだと…？フッフッ……なるほど、お前は革命軍に入ったのか？」〕
貴女「怪しげなおっさんに、私が教えると思ってんの？」
〔「相変わらずだなァ……どうだ？おれのとこに来る気にはなったか？」〕
貴女「なるわけないね。私は今、忙しいんだ。切ってもいい？」
〔「随分冷てェじゃねェか…フッフッフ……海軍には伝えといてやるよ……『Aチャンは革命軍に入りました』とな…」〕
！相変わらず…ヤな男。
貴女「…ああ、そう。それはどーも、いい迷惑」
〔「またな、Aチャン」〕
ｶﾞﾁｬ
ヘルト「切れっ…!!」
ベガ「ヘルト!!あなたがしてきたことは、許されざることです!!私が今、この場で捕らえます!!」
ヘルト「いやいやベガ様…あなたに、ぼくが捕らえられると…？」
ベガ「捕らえます」
良い目ですね…王女。
私は能力を使う。
ヘルト「!?何だこれは…水…？こんなものっ…!!」
ﾊﾞｷﾝｯ
ヘルトの足元を覆った水は、一瞬で氷に変わる。
ヘルト「なっ…くっ」
貴女「さ、捕らえました」
ヘルト「ここで…終わるかっ!!」
ﾋｭﾝｯ
ヘルトは天井に何かしようとしたが失敗。
そこに丁度警備兵と仲間が到着。
警備兵はヘルトを捕らえ、革命軍は、言葉を国民に伝えたいという王女の護衛。そのまま先に船に戻ると言っていた。
ﾄﾞｻ…
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作者名：シルネ | 作成日時：2018年7月26日 15時
