No.35 ページ37
貴女「くっ…！」
ｷﾝｯ
フェヒターの刀を、刀で弾く。
貴女「っ…!!マジかよ…！」
フェ「悪い、ブーツちょっと斬っちまったな」ﾆﾔﾆﾔ
貴女「ああいいよ、気にしてねェから」
ﾊﾞｻｯ
ベストを脱いでフェヒターの頭目掛けて被せる。
フェ「は!?何し…!?」
ぽいぽいっ
ｶﾞﾝｶﾞﾝｯ
フェ「痛って…!!」
ﾊﾞｻｯ
フェ「てめっ…!!ブーツ投げたろ!?」
つまり、今は靴下だけで裸足。
右足からは血が流れる。
フェ「お前……素足で蹴りが入ると思ってんのか…？」
貴女「思ってるから脱いだんだよ。どっちにしろ、ヒール斬られてバランス悪いじゃん」
フェ「てっめェ……!!」
ﾄﾞﾝｯ
貴女「え…っ」
フェヒターがキレたところで、私の背中に衝撃。
その衝撃でパサリと帽子が落ち、私の手や背には血がついた。
貴女「…っ……サ、ボ……？
だ、大丈夫!?」
ボロボロ…!!
サボ「あ、ああ…」
サボが飛ばされてきた方を見るとそこには大人しそうな女の子が手をかざしていて、ヘルトが楽しそうに笑っていた。
フェ「よそ見すんなよ」
ｼｬｯ
貴女「!!あぶ…」
ﾊﾞｯ
サボを庇いながら、刀で攻撃を受ける。
貴女「んん……っ…く…!!」
左腕だけだと……キツイ…!!
ヘルト「あははは！君、凄いねェ…その男の方が強いと思ってたけど…そうでもないみたい」
サボ「何が…言いてェ……!!」
ヘルト「仲間を庇いながら、片手で男の攻撃防ぐなんて……すでに化け物並みだね
君は……男のくせに、お荷物なんじゃないの？」
サボ「っっ…!!」
サボはなんとか立つ…が、崩れ落ちた。
貴女「黙っとけ!!」ｷﾞﾛｯ
ヘルト「っ!?こ、れは…!?さっきの…？」
貴女「覇王色。聞いたことない？英雄サマ」
ヘルト「…!!」
貴女「倒れないなんてなかなか凄いね。でも……てめェなんかに、負けるかっ!!」
ｶﾞｷﾝｯ
ﾊﾞｷｲｨｨﾝ…
フェ「なっ!!?」
フェヒターとやりあっていた刀を放り投げ、降りてきたフェヒターの刀を蹴り砕いた。
そして背を手に取った刀で切りつけると、地面に叩きつける。
フェ「くっ……!!あっ…!!………」
貴女「はあ……はあ………」ｷﾞﾛﾘ
フェヒターが気絶したのを確認。
ヘルトと女を睨み付ける。
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
ヘルト「うわ〜〜君凄〜い!!まさか本当にフェヒター君に勝っちゃうなんて〜」
貴女「……ふーっ」
息を整え、帽子と刀を拾った。
貴女「…次は……お前らだ」
.
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作者名：シルネ | 作成日時：2018年7月26日 15時
