No.28 ページ30
喉が、ひゅっ…と音を立てる。
それを知らず、彼は手を差しのべてきた。
貴女「………………」
サボ「ん？どうした？」
貴女「あ、いや何でもない!!
よろしくな」
ｷﾞｭ…
…きっと同姓同名のそっくりさんだよな……？
似た顔って、世界に３人いるって言う、し………
………じゃあ、３人のうち二人が同じ名前だって…？
それで、たまたま私と会ったっていうのか……？
.
貴女「ありえない……よ…」ﾎﾞｿｯ…
サボ「何か言ったか？」
うつむいてた顔を、すぐにあげる。
貴女「ん？いんや？」
そして張り付けた笑みで、何もないように装う。
ドラ「A、サボと闘ってみてくれないか？」
貴女「私の戦闘力を図るんですよね？OKです」
そして、私達は外に出た。
……私達だけじゃなくて、めっちゃ見物人いるし、窓から見てる人もいるんだけど…
そんなに気になるのか……
私は、鞄と刀をコアラに預けた。
サボ「武器、いいのか？」
彼は、鉄パイプを持っている。
っ……そこまで、一緒なの…？
貴女「ん〜…私にも鉄パイプくれね？」
鉄パイプをもらい、彼を見る。
貴女「あともう一つ。覇気まとえよ？じゃないと当たることすらないから」
サボ「……!!お前、能力者なのか…!?自然(ロギア)の…？」
貴女「そう。後、手加減もやめてよ」
サボ「了解」
ｽﾞｽﾞ…
コアラ「それじゃ、始めるよ？
始めッ!!」
ﾊﾞｯ
直ぐ様、彼は鉄パイプを構えてかかってくる。
ｷﾞﾝｯ
振り下ろされた鉄パイプを止め、手で掴んで膝蹴りしようとする。
ｶﾞｯ
も、手で止められ、足を掴まれて投げられる。
ｽﾞｻﾞｻﾞｧｯ
自分のいるところが影になったと思い上を向くと彼が手を振り下ろしてきていた。
瞬時に地面を蹴って避ける。
ﾊﾞｷﾊﾞｷﾊﾞｷｯ
彼が指を突き刺した地面は、簡単に亀裂が入った。
貴女「うわ…マジかよ。指の力半端じゃなくない…？」
サボ「爪だけどな」
貴女「“嵐脚”!!」
ﾊﾞﾊﾞｯ
サボ「あっぶね！」
ｻｯ
ｺﾞ
避けた彼の横腹を蹴る。
サボ「うっくっ!!」
何とか武装が間に合ったらしい。
だったら……これはどう？
武装した足で鉄パイプを蹴り割る。
サボ「なっ…!?」
そして、彼の腹元をパイプで打とうとすると彼は後ろに避ける。
それを狙ってシャツを後ろに引っ張ると彼は倒れ、私はその上を跨いで立った。
貴女「私の勝ち……な」ﾆﾔﾘ
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 168人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シルネ | 作成日時：2018年7月26日 15時
