No.27 ページ29
……この人が。
革命家ドラゴン──
ドラ(ドラゴン)「君が、“人身売買狩り”と噂されるAか」
貴女「……お初にお目にかかります。Aと申します」
ﾍﾟｺ
ドラ「コアラから聞いたが……君の考えをもう一度聞かせてもらえるか」
貴女「……私は昔、シャボンディへ来たとき、人間屋(ヒューマンショップ)の存在と、それを黙認している海軍を知りました
恐怖政治も同じように、守るべき民を傷つけている。そんなの、何のための正義でもないって、思うんです
それにもう一つ、私はきょうだいを天竜人に殺されました」
コアラ「!!」
貴女「その瞬間を見ていた国の人々も、皆、天竜人の乗る船を横切ったあの子供が悪い
それで終わり
相手は天竜人と世界政府だから
そこで諦める
そんなのおかしいと思って。天竜人だったら、世界政府だったら、何でもしていいなんて……
.
私は今の政府を許さない
天竜人の権利を潰したい
全力で、この世界を否定します」
私は真っ直ぐとドラゴンさんの目を見て、そう言い切る。
ドラ「フフフフッ……思った通り、やはり革命軍に必要な考えをしっかり持っている」
貴女「………」
ドラ「A」
貴女「はい」
ドラ「改めて、君を革命軍に勧誘する
この世界を変えるため、協力してくれ」
貴女「もちろんです！」
ドラ「そうか……礼を言う」
貴女「これから、よろしくお願いします!!」
私は、頭を下げた。
コアラ「Aちゃんは…誰かの部下……とかですか？」
ドラ「うむ……とりあえず、力を図ってみよう
それにはあいつが最適だ」
コアラ「“彼”ですか？……やり過ぎないかなァ……」
貴女「“彼”って……？」
コアラ「……自分勝手で、戦闘好きの彼……」
ｺﾝｺﾝ
ドラ「来たか、入れ」
？「失礼します」
コアラ「あ、来たよ」
ﾄﾞｯｸﾝ
入ってきたのは、左目に火傷の後があり、金髪。黒いコートにシルクハットを被った……
同い年くらいの男だった。
貴女「……………!!」
え、え……？
いや、……んな、まさか、ね……
ドラ「お前に、Aの力を図るために相手をしてもらいたい」
？「A？」
すると、こっちを向いた。
？「…あ！お前写真の!!お前がAか!!」
貴女「あ、う……うん、よろしく……」
？「おれはサボ!!
よろしくな!!」
.
…運命って、何でこんなにも過酷なんだろう──
.
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作者名：シルネ | 作成日時：2018年7月26日 15時
