No.21 ページ23
時は経ち──
Aが修行をつけてもらいにシャボンディ諸島に来て、半年が経った。
Aはよく人拐いに捕まった人を助けたり、人間屋(ヒューマンショップ)を潰したりしていた。
そのため、シャボンディ諸島の民や海兵、人身売買に繋がりのある人達からは“人身売買狩り”、“シャボンディの救い”などと呼ばれていた。
そんなAは、今日は修行が休みである。
Aside
今日も人拐いに捕まった人を助け、人間屋(ヒューマンショップ)に売られた人達を解放した。
そうしてしまえば、勝手に人間屋(ヒューマンショップ)は潰れる。
さて、久しぶりにショッピングにでも行こっかな。
「キャアァァア!!誰かァ!!」
貴女「!!」
人拐い「静かにしろ!!助けなんざ誰も来ねェよ!!」
また捕まってる…!!
無法地帯に一般人がいるのは珍しいけど、助けないと…!!
ﾊﾞｯ
ｺﾞ
私がそいつの頭に膝蹴りをしたら、そいつは簡単に伸びた。
もう一人の人拐いも、腹に一撃プレゼントしてやる。
「あの、あ、ありがとうございます」
貴女「いや、立てる？」
と、手を差し出す。
その女性は私の手を掴み、立ち上がった。
貴女「ここは無法地帯だよ？危ないのは分かってるハズ…」
「でも……!!私の妹が、人拐いに捕まったんです!!」
!!……なるほどねェ…
貴女「!!……そのコが、どこの人間屋(ヒューマンショップ)に売られたか分かる？」
「はい…」
貴女「なら教えて。私が助けに行くから、あなたは戻って」
「で、でも…!!それではあなたが危ない…!!」
貴女「大丈夫、伊達に“人身売買狩り”と呼ばれてないし」
「!!あ、あなたが…」
貴女「さ、安全な場所に」
「はい…!!ありがとう、ございます…!!」
貴女「いえ」ﾆｺ
そして、私は後ろを振り向く。
貴女「なぁそこの人、この人を安全な場所までお願いできる？」
？「!!」
そう言うと、出てきたのはキャスケット帽を被った女の子。
貴女「さっき、私が飛び出した時飛び出そうとしてたし…悪い奴じゃないよな？」
？「…いいの？信用しちゃって」
貴女「いいんじゃない？」ﾆｯ
？「もちろん送り届けるよ。それも私の仕事だから」
貴女「…へぇ……」
何者かは知らないけど、多分悪い奴ではないし強そうだから任せる。
…にしても…もう一人はまだ隠れてるけど、何者……？
.
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作者名：シルネ | 作成日時：2018年7月26日 15時
