No.13 ページ15
皆『!!?』
「ほお……ここが海上レストランか……」
「レストランなら食料、たっくさんあるわよね？
私達、『ソード海賊団』に渡しなさい！」
ソード海賊団……さっき新聞で見た、“偉大なる航路(グランドライン)”出の海賊か…
気にするほどでもないな。
私は、チラッと見ると、また料理に目線を戻して食べ始めた。
ぱくっ
やっぱ美味〜♡
サンジ、料理上手すぎ！
その間も、海賊は何やら言い合っている。
店員「お前ら海賊に渡す食料などない!!」
海賊「ほお…？」
店員「おれ達は戦うコックさんだ!!ナメんな!!」
海賊「ならこうしようか」
ｶﾂｶﾂ…
そっちに目を向けていない私には、声と音だけが聞こえる。
ｶﾁｬ
こめかみに固いもの……つまり、銃(ピストル)が当たる感触。
海賊「こいつを殺されたくなきゃ、さっさと食料寄越しな!!」
ｻﾞﾜｯ…
サンジ「Aさんっ!!」
海賊「キャハッ♪キャプテンナイスゥ〜〜」
人質私かよ。
……ま、銃(ピストル)なんて効かないから気にしないで食べ続けるけどね。
もぐ…
あ、この魚も美味しい!!
貴女「サンジー！デザートももらえる？」
サンジ「へ？」
私が平然としてるから？海賊も店員も客も、皆驚いていた。
サンジ「いや……え、そんなことより……」
？「フッフッ…」
サンジの隣にいる老人は、何故か笑っていた。
ｶﾁｯ
海賊「ナメてんのか!!」
貴女「当たり前だろ」
海賊「なッ!?」
海賊「ちょっとお嬢ちゃん？今の状況分かってるの？」
貴女「銃(ピストル)を頭に向けられてる」
海賊「そうそう、そこはちゃーんと理解できてるわね
…で、自分が殺されかけてるってわかってる？」
貴女「いや？お前らみたいなクズに殺されないから」笑
海賊「はァ!?」
海賊「おっと嬢ちゃん、この刀……もしや、大業物だね…？」
貴女「よく知ってんな、海賊さん？」
海賊「これでも全員剣士だからな……」ﾆﾔ
海賊「この刀、おれに渡せ」
貴女「無理」
もちろん即答する。
ｲﾗｯ…
海賊「まーだ自分の立場がわかんねェのか？……こりゃ、極度のバカだな……赤ん坊でもこのヤバい状況は分かるぜ？」
バカはお前らだけど…。
海賊「つべこべ言わず、その刀渡せよっ!!」
海賊が、村雨姫に手を伸ばした。
ｶﾞｯ
私は、その腕を掴む。
貴女「汚ねェ手で……私の宝に、触れんじゃねェよ」ｷﾞﾛ
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作者名：シルネ | 作成日時：2018年7月26日 15時
