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ま「いやぁ〜まさかれもんがそんなに足が遅いとは思わなかったなぁ〜。ふふっ、10秒ってなんだよ笑」
「しょうがないでしょ..真冬、速い方じゃん
嘘つき」
ま「好きじゃないってだけで苦手とは言ってない」
「裏切ったな！！！！！」
しょうもないことを、真冬と話すこの時間が、
1番楽しいと思う。絶対言わないけどね。
「真冬」
ま「なに？」
「運動会きてよ」
ま「えっ！？」
迷惑なのはわかってる、わかってるんだけど..
「相川真冬が来たら、私頑張れる気がする！」
ま「お、おぉ いいよ？応援してあげるよ」
「ほんと？やったぁ..！ありがとう」
ま「はいはい、どういたしまして。
僕が来ただけで頑張れるの？笑
僕のこと大好きじゃん」
「え、何言ってんの」
ま「すいません冗談です」
..いや別に..怒ってないけどなんか...
先生としては嫌いじゃないよ？
むしろ好きなくらい。
これは慕ってるとかそういうこと、だし。
でも今は先生じゃなくて、ただの人間でしょ？
「僕のこと大好きじゃん」
って言ったときの真冬の顔、嬉しそうだったな
いやきっと深い意味はないよ
私たちの間になにかあるわけない。
そう考えているうちに、家に着いた。
「せんせ、今日もありがと」
ま「いーえー、早く寝るんだよ！」
「あ、先生私の学校とか位置知らないでしょ
運動会の日程も」
ま「あほんとだ。しかもこれから5日間バイトないし
今聞かなきゃ。」
「どうしよ、今気づいたんだけど運動会のチケット、
バーコードだから先生に送んなきゃいけない
でも塾の生徒とは連絡先交換しちゃだめでしょ..？」
ま「うーん..れもんが内緒にできるなら
交換してもいいよ？」
「でももしバレたら..先生...」
ま「大丈夫、ほら、僕のQRコード 読み取って」
「...信用してくれるの？私が誰かに言っちゃったらどうするの？？」
ま「れもんはそんなことしないってわかってる
ほら、追加できたよ」
あれ、いつの間に追加されてた。
「..ありがとう」
ま「なんか最近ありがとう増えたね
かわいいじゃんよしよしよし」
そういって私の髪をぐしゃぐしゃに撫でる。
んー、禿げる...
ま「あとで諸々送っといてね。
じゃあ、また学校で。おやすみ」
「うん、おやすみ！」
嬉しいすぎる。先生に信用されてたのが。
なんて送ろう..可愛いスタンプ買っちゃお。
そう胸を躍らせ、夜は更けていった。
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作者名：れもん | 作成日時：2022年8月17日 0時
