特級呪術師が解呪するまで。【呪術廻戦0】

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朝食を済ませ、私は寝ることに徹底した。







しばらくして、ピリリっと電話が鳴り、目を覚ます。
連絡先は伊地知さんから。


…はぁ、嫌な予感。こんなの、昨日もあった。

ほんとに今日だけは、勘弁してくれ







『…はい』


「あっ、Aさん…あの、今日も…緊急で任務が…」



『…ねぇ、伊地知さん、

それ、行かなきゃダメ、かなぁ』



「えっ、」


…あぁだめだ、なんか今日情けない頭になってる。
いつもはかない弱音をはいてしまう。




『…ははっ、何言ってんだろ〜。伊地知さん困らせちゃダメだろ〜私。

はい、ちょうど今からね。行きます、それじゃぁ報告ありがとうございました。』



「えっ、あの、ちょっ…！」




無理矢理切って、その場でしゃがむ。




『…無理だよ、』







一つだけ、誰にもバレない涙をこぼした。













でも寝たからか、少しだけスッキリ。頭が痛いのは変わらないが、朝ほどではない。


一瞬で緊急任務を終わらせた。でも直ぐに午後の任務。これ以上動いたらやばい。何故かそういう確証がある。





少し動いただけでコレだもんな。午後の任務さえ、終わってしまえば。


2級だっけ。それがまぁまぁの数がいるんだっけ。まぁ、2級ならすぐに終わる。



…いやそういう問題じゃねぇんだよ。まじで緊急任務辞めてくれよ。ふざけんなよ。




怒りが湧いてくるが、その度にすぐにクソの言葉が思い出される。











いよいよ午後の任務。これが無事終われば、明日は休みだ。一区切りつく。



「あぞそそそそそぞぼお゛おおおお？」





さっさと片付けよう…私の限界が来ないうちに。








…とか偉そうなことを言って、限界が近づいた。
数十体いた2級の呪霊はあと残すこと2体。






頭も痛いし、足取りもフラフラしてきた。ぼぉっとするし、息も浅い。

しかも、2級と戦っている間、脇腹を貫通された。




とりあえず、重力で止血をしようと思ったものの、体調のせいか上手くいかない。

私が術で何かをしかけても、こいつらは学習してきてる。…となれば、あと残される術はあとひとつ。



私も術で守っているのに精一杯になってきた。
コレを使えば、多分私倒れるかもな〜…、真希にくたばったら呪うって言われたから、くたばりたくはないなぁ。




…そんなことを考えながら。



『…領域展開、重力闇鏡。』





私は、意識を手放した。

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